第26回坪田譲治文学賞受賞作。
中学生の姪からクリスマスプレゼントとしてリクエストされた本のうちの1冊。姪が読了してから貸してもらいました。クリスマスプレゼントに本をリクエストされたのも嬉しかったのですが、希望の作品名を聞いたら、私の大好きな恩田さんの「夜のピクニック」も入ってて、とっても嬉しくなりました。そして、同じ本を共有出来る、そんな歳になったんだなぁとおばちゃんはシンミリもしちゃたり・・・と様々な感情が交錯したクリスマスでありました。
父親が横領の罪で逮捕され、せっかく入った中高一貫校を退学し、北海道で児童養護施設を経営する伯母の元に預けられた中学2年生の陽介だったが・・・。
初めて会う伯母の元、慣れない土地での共同生活。生活が一変して、それだけでも大変だろうに、母親とも離れ、父親は逮捕だなんて、中学生で受け止めるのは大変なことだろうと思うんですよね。もがき悩みつつも現状を受け入れ、腐ることなく、そこから努力を怠らない陽介の姿に、素直に凄いなぁと思いました。逮捕された父親に対する態度も、なんかね、冷静でビックリ。冷静すぎないか!と突っ込みを入れたくもなったけど・・・。私よりも陽介の方がオトナでした。。。
ラストは、おばさんのまさかの爆弾発言にビックリしたけど、タイトルから考えるとそれも納得かな。でも、ここで終わりなの!?という気持ちが残っちゃったんですよね。陽介や施設のみんなの中学卒業後の進路がどうなるのか、それも知りたいよー!
・・・と、思っていたら、これシリーズになってて彼らのその後が読めるみたい。早速、続編を読まなくちゃ、と思ったのでした。
(2018.01 読了)
2018年01月28日
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