「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ。
・・・だったそうですが、全く、本当に全く、内容を覚えてなくって;;;ただただグロくて暗くて、人がばっさばっさと死んで(殺されて?)いったという印象しか残ってないんですよね。記事を読み返してみると、すんごく楽しんで読んだようで「面白かった!」って書いてるんですよね…。ワタクシの記憶力って・・・と、かなり凹んでしまいました。
ま、でもね、覚えてなくても、これはこれ単品で楽しめる作品でした。負け惜しみではなく!・・・本当に楽しめたので、実はちょっとホッとした(笑)
特殊な能力を持って生まれ「在色者」として少年期を一緒に過ごした三人。やがて途鎖の山中で再会する。ひとりは傭兵、ひとりは入国管理官、そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。そんな彼らの過去を描いた4編。
どれもこれも、恩田さんらしいテイストで、ゾクゾクワクワクさせられて面白かった!
ただ、1編目の真相は、ちょっと胸が痛かったけど。閉鎖された村で起こった悲劇。中心となった少女の境遇を思うと言葉が出ません・・・。
2編目は、1編目で脇役として登場した軍勇司が大学生だった頃のお話で、1編目を読んだ時、好きなキャラだったので嬉しかった。そして、3編目は2編目で脇役だった葛城晃が主人公となり、4編目では3編目で脇役だった神山が・・・あれ、脇役だったなぁ・・・。
え~気を取り直して。そんな風に次々に関係人物たちが連鎖して語られていって、読み進む速度も、テンションも徐々に上がっていきました。
途中から、本編の内容を思い出すかなぁと期待してたんですが、全く思い出せないままに読了してしまいました。これ読んだらね、すっごく読み返したくなっちゃったんですよね・・・。今年中に再読してみようかなぁ。
って言いながら、きっと読めないまま年末を迎えちゃいそう(笑)
・砂の夜
・夜のふたつの貌
・夜間飛行
・終りなき夜に生れつく
(2017.05.27 読了)
2017年06月10日
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終りなき夜に生れつく 恩田陸
Excerpt: 終りなき夜に生れつく著者:恩田 陸文藝春秋(2017-02-20)販売元:Amazon.co.jp 強力な特殊能力を持って生まれ、少年期を共に過ごした三人の“在色者”。彼らは別々の道を歩み、やがて途鎖..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2017-06-10 17:32
同じく私も「夜の底は柔らかな幻」の事を覚えていなくて^^;人がごみのように死んでいったのしか記憶になかったです…。上下巻だったのに…割と読んだの最近なのに…。
軍勇司と葛城は好きなキャラクターでした。この作品単体でも楽しめましたよね。もったいない無かったなとも思いましたが、再読したいと思いつつ私は出来ないと思います^m^
あ、苗坊さんも同じように覚えてらっしゃらなかったんですね。ちょっと安心しました~(笑)
軍勇司と葛城は私も好きでした!彼らに会えるなら、夜の底~を再読しようかなとも思うんですが、きっと、私も出来ないような気が…(^-^;