黒い結婚篇が中島京子、窪美澄、木原音瀬、深沢潮の4人。白い結婚篇が成田名璃子、瀧羽麻子、森美樹の3人。
手に取ると分かりますが、装丁が変わっている。黒い結婚篇を上にして裏返すと白い結婚篇になっているのも凝ってるなぁと思ったんだけど、なんと、逆さまになってるではないですか!黒篇と白篇がここまでカッチリと分かれてるってのも珍しいし、読むときはどちらかをまとめて読めるってのいう趣向も面白いなぁと思いました。
・・・って、この説明で分かってもらえるかなぁ。自分の説明にちょっと自信が無い。うーん。ま、分からない人は、ぜひ、お手に取ってみてください!と、宣伝までしてみちゃったり(笑)
初読み作家さんもいましたが、どれもこれも個性的で面白く読めました。まさかのSFまであってビックリ。個人的には黒篇が好みだろうなぁと思いながら読み始めたんだけど、白篇も良かった。じわっとしてウルっとした。で、黒篇は本当にクロかった!もうね、黒い黒い・・・うわぁ;;;・・・・ぎえぇぇぇぇっとなりながら読みました。いや、素晴らしい。
・・・って、こんなんじゃ分からないよね。でも、詳しく語ると短編だから、おもいっきりネタバレになりそうだしなぁ。難しい。
お気に入りは、黒篇だと窪さん「水際の金魚」でこちらは安定の黒さ。白篇だと森さん「ダーリンは女装家」で初読み作家さんだけど面白かった。他作品も読みたくなりました。
「黒い結婚」篇
・水際の金魚(窪美澄)
・かっぱーん(深沢潮)
・愛の結晶(木原音瀬)
・家猫(中島京子)
「白い結婚」篇
・いつか、二人で。(成田名璃子)
・ダーリンは女装家(森美樹)
・シュークリーム(瀧羽麻子)
(2017.05.26 読了)
ラベル:著者(アンソロジー) 読書