シリーズ7作目の最終巻。
とうとう最終巻です。シェイクスピアの古書と、栞子さんの祖父と母親との確執などなど、最終巻に相応しい濃密さでした。
シェイクスピアで、きちんと読んだのは「ロミオとジュリエット」くらいかなぁ・・・。あ、「リア王」も読んだかな。一時期、母所蔵の世界名作みたいなシリーズにハマった時があって、その頃に読んだような気が・・・しないでもない。めっちゃ、曖昧ですが。それでも、タイトルから、なんとなーく内容が分かるっていうのが、古典名作の凄いところですね。
栞子さんと母親の智恵子。智恵子と父親、そして、部下の吉原。関係が入り乱れて、ドロドロで。「そこまでする!?」と思ったりもしつつ、「しちゃうかもなぁ・・・」とチョッピリ思ったりもしたのでした。一番ドキドキしたのは、大輔と栞子さんとの二人の絡みじゃなくて、セリの場面でした(笑)相手の裏の裏を読んで進んでいくセリの様子に、これ以上、値が吊り上がったらどうなるのー!?とハラハラしました。最後は、大輔、頑張ったねぇと思わず母親目線で語りかけてしまったり(笑)
そして、最後の最後に、まさかの展開にビックリ。大輔は、これからも智恵子に翻弄され続けていくんでしょうか・・・。今まで以上に大変そうだけど、まぁ、栞子さんへの愛故に頑張ってくれるでしょう!うんうん。
それにしても、1巻と比べると、随分と雰囲気が変わってしまいましたねぇ。まさか、家族問題でここまでドロドロな展開になるとは思わなかったよ…。本にまつわるアレコレ、古本の価値など、興味深くて面白い!と思う部分もあるけれど、そういうドロドロ部分にはうわぁ;;;と思ったりもしたのでした。最初の頃のテンションが懐かしいというか、あれが続いて欲しかったなぁとも思わないでもないんですけど。まぁ、これはこれでなかなか面白かったんですけどね。
本や古本に関するアレコレを読めるのが楽しいシリーズでした。
(2017.05 読了)
2017年06月04日
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Tracked: 2017-11-05 11:09
終わってしまいましたねー。淋しいです。
いろんな本の事を知ることが出来て面白かったですし、何より栞子と大輔の恋愛模様が気になって、いつも続きが気になっていました。
それでも確かに、最初の頃は割と純粋に本について色々知ることが出来て楽しい!みたいな感じで読んでいたのに、最後はこんなにドロドロしたものになるとは思わなかったですね^^;まあ1巻目でもあったといえばあったのですが…というかそこから派生して行ってるのですが…。
私も1番ドキドキしたのはセリのシーンでした。大輔かっこよかったですよね^^
大輔は智恵子にこれからも翻弄されていくのでしょうけど、多少は認められたみたいだからまあ結果オーライですよね^m^
にしても、この物語の中では1年しか経過していないなんて信じられないですねー・・・
実は3作めか4作目で挫折しちゃって(^^;
でもどこまで読んだかわからなくなって、面倒になっちゃっただけなので、今度時間がある時にまとめて読んでみますね。
終わってしまいましたねぇ。実は人気が出たので、もっと続くのかと思ってました。淋しいのもありますが、ちゃんと終わってくれてホッとしました~^_^;
本当に最初の巻からは思ってもみなかった展開でしたよねぇ。楽しー♪というイキオイで読めることはなくなりましたが、ドロドロ展開は、それはそれで楽しめました。セリのシーンはドキドキしましたよねぇ。大輔えらい!と思いました。・・・上からですが(笑)
1年!そうなんですね~。ビックリです!
完結です!
私もその頃に挫折しそうになりました^_^;1作目でハマった高揚感をあまり感じなくなってしまって。どうしようかなぁと迷いつつ、シリーズ物だったのでなんとなーく手が出て・・・気付いたら最終巻でした(笑)
機会があったら一気読みしてみてください!
そーなんですよね、最初の方と、最後は、なんだか違った雰囲気になっちゃった感があります。
私は最初の方の、ほのぼのとして、それでいてウンチクがちりばめられているのが好きだったので、後半のドロドロした雰囲気は、残念でした・・。
1巻と最終巻では別物のように雰囲気が変わってしまいましたね…。後半部分はこれはこれで楽しめましたけど、個人的には、latifaさんと同じように最初の頃の方が楽しく読めたなぁと思います。