深夜の掲示板。「手が好きなので、あなたの手を見せてください!」そんなスレッドに集った人々を描いた連作短編集。
男子高校生、50代の独身女性、女子大生、銀行支店長など、性別、歳、境遇がバラバラ人々。それなのに、その誰もに共感を覚えるところがあったりして、途中、何度か涙腺が緩んだりもしました。
特に印象に残ったのは、50代の独身女性を描いた「あざが薄れるころ」かな。そう遠くない将来の自分の姿だよなぁと思いながら読んだ。まぁ、50歳になって合気道を始めることはないだうろと思うけど(笑)読みながら、落ち着かない気持ちになるんじゃなくて、そうなるんだろうなぁみたいな、達観したような、不思議な心地になった。もう既に開き直ってるのかな(笑)
スレッド立てたのはどんな人!?と焦らされまくって、もしや、スレッド主はスルー!?と不安になったところで真打登場。そうきたかっ!と予想外の真相にニンマリさせられました。
彩瀬さん、やっぱり好きだ!と再確認したのでした。
・小鳥の爪先
・あざが薄れるころ
・マリアを愛する
・鮮やかな熱病
・真夜中のストーリー
(2017.02.28 読了)
2017年05月06日
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どのお話でも共感できるところがあって、彩瀬さんの価値観と似てるのかなとか勝手に想ったりしています^^
すずなさんは「あざの薄れるころ」が印象的だったんですね。50歳で合気道、かっこいいですよね。すずなさんもどうですか?^m^でも、主人公の生き方はかっこいいなと思いました。その生き方をなんだかんだで受け入れている親御さんも。
私は「鮮やかな熱病」が印象的でした。登場するめぐみの結婚観が恐ろしく一致していて^^;そうそう!私もこういう人が良いの!と思いながら読んでいました。
彩瀬さんの作品は同じく大好きです!
こちらこそ、ありがとうございます!
どのお話も共感できる部分がありましたよね。
あざの~は境遇とか似ている部分も多くて印象的でした。ただ、50歳で合気道は自分の体力や運動能力を考えるとムズカシイかなぁと思います・・・^_^;
苗坊さんは「鮮やかな熱病」が印象的だったんですね~。私もめぐみの結婚観には共感しました。そういう人との出会いがあるといいですね!
そうそう!
コメント欄にブログ記事のリンク先を入れてもらって大丈夫ですよ~。いや、むしろ、是非ともリンク先を入れて下さーいm(__)m