直木賞受賞第一作。
川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。その裂け目を塞ぎ、そこから発生する化身たちと戦う力を持つのが鮎観の一族だった。
って、1作目がこれって、どうなの?と長年のファンとしては不安になるんですが。いいんでしょうかね。「蜜蜂と遠雷」しか恩田作品を読んでない人が読んだら、拒絶反応を示しそうでドキドキしちゃいます。
連作短編集のようになっていて、語り手も鮎観だったり、パートナーの遼平だったり。かつて夫婦だったが、二人に間に生まれた息子の力を目の当たりにした二人は別れて暮らしている。なんかね、二人の気持ちが切なかったなぁ。これから、どうなっていくんだろう。
相変わらずの恩田節にラストも恩田さんらしく「ここで終わりー!?」となったんだけど。まだまだ謎は沢山あるし、二人(三人)がどうなっていくのか分からないままなので、続編が出るんだと信じて待ちたいと思います。
(2017.04 読了)
2017年05月07日
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失われた地図 恩田陸
Excerpt: 失われた地図著者:恩田 陸KADOKAWA(2017-02-10)販売元:Amazon.co.jp 直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編 川崎、上野、大阪、呉、六本木…日..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2017-05-08 20:32
いやーこの作品凄かったですよね。なにが凄いって直木賞受賞後初の作品がこの本だっていうのが凄いです^^;
恩田さんのファンだったら許容範囲っていうか恩田さんらしい作品って思いますけど、「蜜蜂と遠雷」しか読んでなくてこの作品を読んだら自分の目を疑いますよね^m^
思いっきり世界を広げてラストがあれ?っていうのが本当にもったいないというかなんというか…。ホント続編を出してほしいです。鮎観達の関係性も気になりますし…。
連日のご訪問、本当にありがとうございます(*^_^*)
ホントに凄いですよね~。直木賞作しか読んでない人は、この作品をどう感じたかなと興味はありますけど。
恩田さんらしいラストでしたよねぇ(笑)こ、ここで終りーっ!?て思っちゃいました。
続編が読めると信じて待ちましょう!