2017年05月07日

ついに、来た?(群ようこ)

親の老いをテーマにした短編集。

私にとっても身近で、そう遠くない将来訪れる問題なので、ちょっと不安も感じながら読み始めました。

再婚した母が出戻ったらどうも様子がおかしかったり、義父の様子がおかしいと訴えても夫は認めたがらなかったり、認知症の母を引き取ったら夫の親が・・・と、どのお話も女性が主人公。そして、どのお話も深刻なものばかり。でも、それが重苦しい雰囲気ではなく、ユーモアを交えて描いてあるので、ちょっと笑えたりする部分もあって、覚悟していたよりは穏やかに読めました。

戸惑いつつも、しょうがないか、と受け止めて、事態に向き合っていく。そんな姿を読んでいたら、ちょっと勇気を貰えたような気がします。もちろん、現実はそんなに甘くないんだろうとは思うけれど。来たるべきその日を、出来るだけ穏やかに迎えられたらいいなぁと思ったのでした。


・母、出戻る?
・義父、探す?
・母、歌う?
・長男、威張る?
・母、危うし?
・伯母たち、仲良く?
・母、見える?
・父、行きつ戻りつ?


(2017.04. 読了)






ついに、来た?
幻冬舎
2017-02-09
群 ようこ

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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