シリーズ3作目。
都内の安アパート「れんげ荘」で暮らすキョウコ。1か月10万円のひとり暮らし。読書したり、美術館に行ったり、アパートの住民たちとゆる~くお付き合いしたりな日々。
この物語を読むと、なんとなくホッとする。キリキリしながら働いて、時には胃が痛くなることもあるし、上司や同僚にムカつくときもある。そんな私への清涼剤みたいな感じかなぁ。いつか、私もこういう生活をしてみたいなぁとキョウコさんの暮らしに憧れるけれど、まだそんな勇気はないのが現実だし。
早々にリタイヤしたキョウコさんは、日々の暮らしに満足してるハズなのに、時に襲われる不安。私は働いているけれど、その不安はすごく分かるなぁと思いながら読みました。いつ何が起こるか分からない。大病を患うかもしれない。仕事を失うかもしれない。そんな時、私はなんとか一人でやっていけるだろうか。普段は見ないふりをしている不安が押し寄せてきたりもしました。
最後は、まさかの事態発生で終わってしまって、読み終わって固まってしまった。えー!ここで終わるーっ!?と著者に詰め寄りたい気分(笑)ま、続編を待つ楽しみが出来たのは嬉しいけどね。
(2017.04 読了)
2017年05月07日
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