アメリカ人の父と日本人の母に養子として迎えられたシリア人のアイの物語。
中学校の入学式の翌日、数学教師が言った「この世界にアイは存在しません。」その言葉はアイに衝撃を与え、彼女の胸にずっと居座ることになる・・・。
うーん、感想が難しい。この胸の感情を言葉に出来ないもどかしさと、自分のボキャブラリーに貧困さに凹みます。。。
主人公アイの「自分探しの旅」の物語。
養子として引き取られ恵まれた生活を送っている自分。どうして、大勢の孤児の中から自分が選ばれたのか。幼い頃から聞かされた母の言葉もあり、罪悪感も感じながら育ったアイ。数学教師の言葉で、それが増していく。両親の愛を一身に浴び、友人にも出会ったのに、埋められない孤独やモヤモヤとした気持ちが、じわじわと伝わってきて、やるせない気持ちになりました。
様々な経験を重ね、心の隙間を埋める人と出会い、どうかこれから心穏やかに人生を過ごせますようにと願わずにはいられませんでした。
(2017.03 読了)
2017年05月07日
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