著者デビュー作である「魔導の系譜」の続編。
こんなに早く続編が読めると思ってたなかったのでビックリしつつ、いそいそと読み始めました。
・・・ら!前作とは主人公が変わってて、ちょっとガッカリ;;;レオンーーーっ!と心で叫びながら読んだんですが、読み始めるとね、そんな不満は一気に消えてしまいました。今作も面白かった!
前作の舞台となったラバルタのお隣エルミーヌを舞台にしたお話。隣国同士なのに、魔導士の立場というか立ち位置が違うというのも面白い。まぁ、どちらの国にしても「面白い」という言葉で表すのは躊躇するような立場ではあるんだけど。でも、まだラバルタの方が存在自体は容認されている訳で、ましなのかなぁとは思えるけれど。
そう、今作の舞台となるエルミーヌでは魔導士には立場は無い。魔導士の素質があるものは「魔物棲み」と呼ばれ、それが分かったら殺されてしまうか、薬物によって植物状態のようにされてしまう。主人公は、そんな国の決まりごとによって妹を失った青年カレンス。そんなカレンスが王立学院で出会う学友には、同性愛者の名家の令嬢がいたりと、偏見や差別される人々が描かれる。前作でもそうだったけど、いわゆる社会的少数派の人たちが主要人物として描かれるのも著者のこだわりというか、このシリーズ作品の根底に流れるテーマなのかなぁと思う。だからというのもあって、読み進めていくと、主人公のカレンスだけではなく、自分も試されてるように、問われているように、時には責められてるように感じることもあって、あれこれと思い、惑い、自信を無くしたりもしました。
・・・って、なんか重苦しい感想になってしまった。
えっと!そんなことを思い悩んだのは、ほんのちょっとで、すっごく面白くって、楽しんで、夢中で読んだんですよー!
今作ではレオンは登場しないのか・・・と、諦めかけた頃、レオンとゼクスの子弟コンビが登場。やっぱ、そうでなくっちゃ!という感じで嬉しかった。
今後、どんな展開になっていくのかとっても楽しみです。次巻が待ち遠しい。
(2017.03 読了)
2017年05月06日
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Weblog: 香桑の読書室
Tracked: 2017-05-30 10:36
レオン登場シーンで、お前は姫か!やっぱりか!!とツッコミを入れてしまったことも付け加えておきます。
全体のテーマは重たいのですが、いきいきとして思わず笑いがこぼれるような学生生活の描写が、前作とがらりと異なる雰囲気でよかったですね。
どうやら、出版社が三部作と決めちゃったようなので、次が出ることは確実だと思うのですが、どうなるのかなぁ。
楽しみに待っていたいシリーズです。
あ、わかる!ルシアンにーさま(笑)
そして、姫ぇ~~(笑)
重いテーマでした。自分を省みながらの読書となりました。でも、ホント楽しいお話だったね!
出版社さんが決めたのかぁ^_^;まぁでも、次も確実!という確約があるのは嬉しいね。私も楽しみ~♪