2017年02月22日

あきない世傳 金と銀(三)奔流篇(髙田郁)

シリーズ3作目。
五鈴屋の四代目徳兵衛の後添えとなった幸だったが、その徳兵衛が不慮の事故で亡くなり、弟の惣次が幸を娶ることを条件に五代目を継ぐと宣言。幸の決断は・・・。

ちょ、惣次!何やっての!?そうじーーーーっ!ばかばかばかばかばかーーーっ!!!


と、叫びたくなる3巻でした。
ということで、思いっきりネタバレしてます。未読の方はご注意ください。



*****


ネタバレ注意


*****








前巻を読んだ時に、幸の気持ちは!?と思いはしたものの、惣次なら幸の商才も買ってるみたいだし、何よりちゃんと幸への想いもあるから大丈夫だと思っていたんだよね。きっと、良い夫婦になって、二人で五鈴屋を守り立てていってくれるんだと、そう思ってたんだけどなぁ・・・。だから、物語としては、商売上の難題が降りかかってきたり、それこそ、大火に見舞われたりとか、そういう苦労を二人で乗り越えていく、そんなお話になるのかなと思ってたんだけど。そんな読者の思いをあざ笑うかのような展開に言葉を失くしてしまいました。

最初は良かったんだよね。惣次も幸にメロメロ惚れてて、ちゃんと立場を守ってくれたり、幸のアイディアも素直に受け入れたりして。それが、だんだんと不穏な空気が流れてきて・・・。あ~ヤダヤダ。肝のちっさなオトコだよ。全くさぁ。五鈴屋を大きくしたいなら、幸の商才に嫉妬するんじゃなくて、上手く利用(言葉は悪いけど)すればいいじゃないの!旦那なら、もっと大きな心を持てや!せっかく好感度上がってたのに、だだ下がりじゃないかーっ!まさか、コイツも”あほぼん”だったとはーっ!きーっ!と、ムカムカぷんすかしつつ読了しました。

最後はちょっと溜飲を下げましたが、良かったよ・・・とは言えない事態。これからどんな展開になるのか全く読めません。ただ、まだまだ困難は続きそうですね。幸には、その名前の通り、本当に幸せになって欲しいんだけどなぁ・・・。




(2017.02.19 読了)





あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)
角川春樹事務所
2017-02-14
〓田 郁

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ラベル:著者(た) 読書
posted by すずな at 13:42| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
途中、叫びましたよね。
叫ぶよね。叫んでいいよね。
惣次、お前もか!と思いましたとも。

どうなっちゃうんでしょうねぇ。
Posted by 香桑 at 2017年03月03日 12:25
>香桑ちゃん
叫ぶよね、やっぱり(笑)てか、叫んでいんだよ!
ホント、「惣次、お前もか!」な気分だったよね^_^;

この後、どうなるのか気になるね・・・。
Posted by すずな at 2017年03月04日 12:57
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