シリーズ15作目。
早いもので、もう15作目。そろそろ1作目から読み返したいなぁと思いつつ、なかなか出来ません。まぁ、図書館本すら読み終わらなかったりするのに、再読なんて出来るはずがないんですけどね。。。
・序
私にとっての”おおあたり”って何かなぁと、読み始めた途端、考え込んでしまうことになってしまった(笑)でも、本当にコレ難しいお題ですねぇ。あれこれ考えてたら、読書が全く進まなくなりそうなので、考えるのは後回しに。・・・って、そのまま忘れ去りそうだな、きっと。
・おおあたり
栄吉の新作お菓子「辛あられ」が”おおあたり”したお話。この辛あられが美味しそうで!読みながら、すんごーく食べたくなった(笑)お酒のおつまみにピッタリだと思うわ~。栄吉も餡子は諦めて餡子を使わないお菓子にシフトすればいいのになぁと思ったけど、菓子職人となるには美味しい餡子のお菓子を作れなければ!という栄吉の思いには立派だと思いました。どうか頑張って欲しい。そして、お菓子が当たったのはいいけど・・・。「人間万事塞翁が馬」という言葉が沁みる結末になってしまったのは切なかった。栄吉もいつか、美味しい餡子を作れるようになって、幸せになって欲しい。
・長崎屋の怪談
これは、ちょっと怖かったー。なんだかんだ言って、しゃばけシリーズってほっこり系のお話が多いので、こういう心理的に追い詰められるのは予想してないからか、かなり効きますねぇ。結局は人間が一番怖いということになったけど、場久が最初に話した”追いかけられる”お話からして怖かった!ゾッとしながら読みましたよー。
・はてはて
貧乏神の金次がひょんなことから富籤を貰い、それが当り籤となっちゃったことから巻き起こった騒動。今も昔も、それにあやかろうと寄ってくる人たちっていうのは居るんだなぁと、人間って変わらないものだなぁと、そんな、まぁ、当たり前と言えば当たり前のことを改めて感じたり。富籤騒動については予想内の展開でしたが、それよりもね、はてはてと、ちょっと立ち止まって考えた金次にイヤな予感がしてドキドキしました。なにせ、その前のお話がちょっと怖いお話だったこともあったし。でも、それは杞憂に終わってちょっとホッとしたり。なんだかんだ言って、仲良しな妖たちの大騒動が大好きなワタクシです。
・あいしょう
仁吉と佐助が太一郎の子守を頼まれた頃のお話。あうんの呼吸で太一郎の世話をする二人の兄やですが、こういう頃もあったんですねぇ。ちょっと微笑ましくなりました。もっと二人のお話が読みたいなぁと思いました。
・暁を覚えず
跡取りとしての仕事をしたいにすぐに寝込んでしまってなかなか役に立てない太一郎。そこで、猫又に貰った、飲めば一日寝込むが次の日は元気に過ごせるという薬を試すことに。ところが薬を飲んだにも関わらず一日寝込まずに途中で目覚めてしまって・・・。太一郎の想いと、それを見守るみんなの気持ちが暖かい。最後に優しい気持ちになれるお話でした。
いつ終わるのか、そろそろ・・・と、毎回ドキドキしながら手に取るシリーズですが、今回も杞憂に終わったようでホッとしながら読み終えました。また、太一郎や妖たちと再会できる日が待ち遠しい。
(2016.11.02 読了)
2016年11月06日
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