2016年07月21日

リバース(湊かなえ)

うわ、そうきたかーっ!これは・・・。
と、湊作品だと心構えがあっても、痛烈なカウンターを食らったような感じで読了。後味の悪さは相変わらずです。


事務機会社に勤める深瀬。行きつけのコーヒー豆専門店で知り合った美穂子と付き合うことになる。ある日、美穂子宛に「深瀬和久は人殺しだ」という手紙が送りつけられ・・・。


ちょっとネタバレ気味。
未読の方はご注意を。












学生時代のゼミ仲間の飲酒運転による事故死。まぁ、その力関係は分からないでもないし、自分の心の負担を軽くしたい気持ちも分かるけど、遺族にしてみたら「どうして!?」と悔しい気持ちを抱くだろうし、どう言い訳したって、あの場に居た誰にも等しく責任(?)の一端はあると思える。なので、深瀬に対しては、あまり同情の気持ちは湧かなかったかなぁ。

それでも、ちょっと光が見えたのは良かったなぁと思えたのに・・・。

広沢が蕎麦を拒んだ理由は予想出来たけど、それが、はちみつと関係して、ラストの真相に繋がるとは・・・。もう、まさに絶句。そっちかー!ですよ。光が見えたのは一瞬で、これはかなりどん底じゃないですか・・・。ホントにね、湊さん、やってくれるね・・・という言葉以外には出てきませんよ。

ザラリとした読後感に、最悪・・・と思いつつ、新刊が出たら絶対に手が出るんだろうなぁと思ってしまう、この魅力。なんなんでしょうね、一体。


そうそう。コーヒーはブラック派の私ですが、コーヒーにはちみつってちょっと興味があります。はちみつって独特の味と香りがあって、それも結構、強いような気がするんですが、コーヒーの味や香りとの相性はいいんでしょうか。素人考えだと、お互いにケンカしそうなんだけど・・・。一度、試してみたいなぁと思いますが、自分でやると失敗しそうで挑戦できません(笑)


(2016.04.10 読了)






リバース
講談社
湊 かなえ

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ラベル:読書 著者(ま)
posted by すずな at 12:34| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すずなさん、こんばんは(^^)。
あのラストは驚愕でしたよねぇ。
思わず、続きはないの?!救いは?!とページをめくって、やっぱり何もなくて呆然としてしまいました。
私は、古川と深瀬のやり取りにいちいち抉られてしまって、終盤精神的にボロボロになりながら読んでました(^^;)。

コーヒーにはちみつ、そういえば私の祖父が好きでした。
私もブラック派ですが、この作品を読んだ後、家にあった安物のはちみつを入れたコーヒーを飲み、ちょっと祖父のことも思い出したりしました。
蜂蜜の量次第かもしれませんが、甘さというかコクが出たような気がしましたよ♪
Posted by 水無月・R at 2016年09月23日 22:26
>水無月・Rさん
ホントに「えぇーっ!?」なラストでしたよねぇ^_^;湊さんらしいといえば、らしいんですけど。衝撃が大きすぎましたね。ボロボロになりながら読んでたら尚更ですね・・・。

「コーヒーにはちみつ」はまだ試してないんですけど、コクがでるんですね!今度やってみようかなぁ・・・。
Posted by すずな at 2016年10月01日 12:50
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『リバース』/湊かなえ ○
Excerpt: うーわー・・・・。 そう来るか、湊かなえさん・・・。 「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が恋人のもとに届き、3年前亡くなった親友・広沢がどんな人物であったかを書き記すために、広沢を知る人々を訪ね歩くこ..
Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。
Tracked: 2016-09-23 22:17