「みをつくし料理帖シリーズ」の髙田さんの新シリーズ。
今度は大阪を舞台にした女の子が頑張るお話。
学者のことしてうまれた幸(さち)だったが、家族の死により九つで大阪の呉服商に奉公へ出される。一生を鍋の底を磨いて過ごす女衆となったが、番頭の治兵衛に才を認められ・・・。
シリーズ1作目ということでプロローグかな、という印象。みをつくし~では、ぐしぐしと泣きながらの読書三昧だったんだけど、今回はそんなことはなく。まぁ、幸に降りかかるのは過酷な運命といえばそうなんだけど、なんででしょう・・・グッと胸を打つ感じではなかったかな。ぶっちゃけ、ちょっと期待はずれ感も感じてしまいましたが、次作以降に期待、でしょうか。
幸に商才がある、番頭さんにも気に入られている、というのは、もう描かれていることなので、その道に進んでいくんだろうと分かる。この後、次々とどんな困難か襲い掛かるのか、そして、それをどうやって乗り越えて、道を切り開いて行くのか、髙田さんが、それをどう描くのか、期待しつつ待ちたいと思います。
で、ちょっとネタバレをば。
このラストだと、なんだか女癖の悪い若主人と娶わせられそうな感じなんだけど、それはどうかなぁ・・・。それだと、あまりにも分かり易すぎるような気がしないでもないんだけど。個人的には智蔵に助けを求めるんじゃないかな、とも思うんだけど。でも、それは現代の感覚で、江戸時代の感覚では難しいのかもしれませんねぇ・・・。
(2016.03.20 読了)
2016年04月12日
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