「下町ロケット」の続編。
1作目がTVドラマ化されたんですが、この続編部分も含まれてたのかな?ちょっと気になりつつ、ものすごい宣伝に恐れをなしてしまって(笑)、結局、観ないまま終わってしまいました。ホント怒涛の宣伝でしたよねぇ・・・。
前作はロケットエンジン開発を巡る物語でしたが、今作は医療機器の開発を巡る物語。ロケットと医療機器って全く違うというイメージなので、どういうこと?と思いながら読んだんですが、ロケットエンジンのバルブシステムの技術が生かされるということでした。どんな技術がどんなところで役に立つのか分からない、これって、面白いなぁと思いました。そういえば、人工衛星か何か、宇宙開発に関わることで、日本の折り紙を基本とした技術が使われて・・・っていうのをニュースで見た覚えがあります。色んな技術(?)があって、それをどこでどう使うか、それもアイディア次第ということですね。頭の柔らかさが必要になるんでしょうね。私には難しいかも・・・(笑)
ストーリー自体は、池井戸作品らしく善悪がハッキリしていて、主人公に感情移入しやすく、ハラハラドキドキの手に汗握る展開に、最後まで一気読み。私の睡眠時間を返して~って感じですが(笑)ホント、面白かったです。
今回は特に、子供用の人工弁開発ということもあって余計に思い入れが・・・。そして、心臓病で苦しむ子供たちを救いたいという強い気持ち。佃製作所のみんなの熱い想いにこちらも胸が熱くなりました。結局、どんな想いを持って、その仕事に取り組むのか。開発に心血を注ぐのか。行き詰った時、先に進むチカラを貰える、そんな”想い”が、どんな時にも必要で大切なんだなぁと思いました。
・・・私にはあるかな。と、ちょっぴり凹んだのは、ここだけの話。
佃製作所が、次にどんな技術開発に取り組むのか。すごーく気になりますねぇ。それを考える池井戸さんは大変かもしれませんが(笑)、是非とも、続編を書いてもらいたいなぁと思いました。いつか読めるといいなぁ・・・。
(2016.02.28 読了)
2016年03月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック