タイトルが衝撃的なこの作品。でも、内容は切ない恋愛小説、という説明をどこかで読んで、手にしてみました。読む前に、今年の本屋大賞にノミネートされたりもして、期待がますます増しての読書。・・・だったからなのかどうかのか、期待が大きすぎたのかな、という感じでした。
地味で友達のいない主人公が、クラスで人気者の少女が余命幾ばくもないことを知ってしまう。それ以来、彼女に振り回される日々を送ることになるが・・・。
まぁ、ある意味、ありふれたお話だったといえば、ありふれた難病もののお話。病気が白血病じゃなく、膵臓が悪く毎日の注射が必要な病気っていうだけ。それ以外は、ちょっと”二番煎じ”的な印象は否めないかなぁ・・・。
途中、二人で旅行に行くんですが、旅行先が明言はされてないけど、福岡だと思われるんですよね。なので、土地的に馴染みがあるのもあって、あれこれ想像もしやすかったりで、そのエピソードは好きだったかな。
それにしても、まさかの展開にはビックリ。確かに、伏線は張ってあったけどさぁ。どうしても、「ここまできて、それはないんじゃないのぉ!?」と思ってしまいます。もちろん、人生なんて何が起こるか分からないと言われればそれまでなんだけど。でもね、そこは二番煎じでも良かったのになぁと思ってしまいました。
あと、主人公の名前が最後まで出てこなくって、ずーっと【】書きで、相手の心情(?)が当てはめてあったんですけどね。もうさぁ、ぶっちゃけ読みにくい!そういう表現にした意図は分からなくも無いけれど、私的には、読み難いということでマイナスポイントでした。
・・・と、なんだかんだと辛口感想になってしまったのですが、ラスト部分では涙腺が多少は緩んだりもしたのでした。でも、そこまで胸に突き刺さるような、そういう感情にまではならなかったかな。ちょっとね、期待が大きすぎました。残念。
(2016.02.10 読了)
2016年02月27日
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「君の膵臓をたべたい」感想 住野 よる
Excerpt: さて読んだ感想なのですが・・・ うーん・・・
Weblog: ポコアポコヤ
Tracked: 2017-06-08 10:21
この本、とても話題になっているのに、読んでいる人がいなくて、やっと、感想を発見!
私も、同じ感想を持ちました。
うーーん、、、、。
結構微妙でした・・。
映像化もあって、かなり話題になってますよね。
その期待が大きすぎたのか…と思ったんですが、同じような感想を持たれた方もいらっしゃって、ちょっとホッとしました(^^;