「旅者の歌 始まりの地」に続くシリーズ2作目「旅者の旅 中途の王」に第三部を加えて文庫化された1冊。
2作目までは単行本として出版されましたが、オトナの事情で第三部は第二部文庫化で同時収録という形となりました。小路さんのアナウンスで知ったんだけど、キビシイ出版事情が垣間見れて、なんとも複雑な気分です。このシリーズは私的には面白く読んでたんだけどなぁ・・・。
ということで、文庫本2冊で完結となりました。もっと続くと思ってたので、ちょっぴり残念ではありますが、ちゃんと完結してくれて、それはそれで良かったかな。
旅を続けるニィマール達は、新たな集落で旅の終わりとなりそうな情報を入手し、その地へ向かうが・・・。
オトナの事情ががあってしょうがないとはいえ、第二部以上に駆け足だったような気がします。本音としては、もうちょっと彼らの冒険を読みたかったし、一緒に旅をしたかった。もっともっと、この世界を楽しみたかったなぁ。ホント、残念でしょうがない。
それにしても、試しの日に「野獣」や「離者」となってしまう理由というか、真相が、ねぇ。なかなか衝撃的なものでした。だから、ニィマール達の村では大きな争いもなく、みなで寄り添って生きていけるのかと、得心はしたけれど。でも、それって・・・ねぇ。なかなかシビアでキッツイ真相でした。
最後は、旅はまだ続く・・・と、本当の完結ではない終わり方で、どうしても続編を期待してしまいます。できることなら、彼らが両親たちとの再会を果たせる日が来ることを、それを読めることを願います。いつか、そんな日が来ることを、期待して待ちたい。
(2016.02.22 読了)
2016年02月28日
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