この作家さんの小説は以前読んで、イマイチだったんですよね。なので、その後は手に取ることはなかったんです。ところが、中学生になった姪が「読め!」とばかりに差し出してきたので、姪に弱いおばちゃんは、それはそれは渋々ながらも借りてきたのでした(笑)で、借りてきたら読まない訳にはいかず・・・。
ということで、辛口感想です。
どうぞご注意を。
なにはさておいて、姪っ子がこういう小説を読むようになったんだなぁということが感慨深い。つい1年位前までは、字が大きく絵がいっぱいついた”子供向け”のいわゆる児童書ばっかり読んでたのにね。文庫本を読むようになったんだなぁとしみじみ。まぁ、自分を振り返ると、小学校高学年くらいでは母が読んでた渡辺淳一作品とか読んでたんだから、別にしみじみすることでもないと思うんだけど(笑)でもでも、おばちゃんとしてはね、やっぱり「おねーちゃんになったんだなぁ」としみじみしちゃいますね~。
えぇ、おばバカ自覚しておりますです、はい。
で、肝心の小説ですが。
・・・うん。
まぁ、なんといいますか、前回読んだ作品と同じような感想かな。ストーリー展開も読めちゃうし、表面だけさらっとなぞっただけ、みたいな印象。もうちょっと深みが欲しいなぁと思ってしまいます。
仕事のことしか頭に無かった主人公の別居中の妻が旅先の列車事故で亡くなり、4歳の息子が残された。子供は妻の両親に引き取ってもらおうと思うのだが、妻の親友だと言う女がやってきて・・・。
タイトルからも分かるように、泣かせようというのはすごーく伝わってくるんだけど、なにせ登場人物たちに感情移入ができないのでムリ。こういうストーリーなら、涙腺の弱いワタシはキッカケさえあれば泣けるんだけどなぁ・・・と思いながら読んだのでした。
せっかく姪っ子が貸してくれたんだけどね。ちょっと残念な読書となってしまいました。
(2015.08.22)
2015年09月30日
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