2015年09月08日

ブラック・ベルベット(恩田陸)

神原恵弥を主人公とするシリーズ3作目。

3作目かぁ・・・と思いに浸るものの、前2作の内容がお約束通りうろ覚えなんですよねぇ。それも、1作目の「MAZE」はまだ記憶があるんだけど、2作目の「クレオパトラの夢」 なんて、タイトルからして思い出せなかったという;;;でも、このブログで記事を作ってたようで「お、記憶の掘り起こしじゃ!」と勢い込んで見たら・・・その記事がね、まぁ簡潔でよく分からない内容だったというオチが・・・(笑)ま、読み出せばなんとかなるさ!と気を取り直して読み始めたのでした。

・・・前置きが長い;;;

仕事と友人から頼まれた人探しも兼ねてT共和国へ向かった恵弥。だが、探していた人は目の前で殺され、依頼した友人は日本で事故に遭い・・・。

探し人の死、黒い苔、かつての恋人との再会などなど、ある意味、盛りだくさんな内容でした。でも、それが「どうなる?どういうこと?え、それってー!?」とドキドキワクワクに繋がって夢中で読めたのが何だか嬉しい。読み慣れた恩田作品ということなのか、前作の内容がうろ覚えで戸惑うかなぁという不安は早い段階で無くなったのも良かったです。読みだせば、こっちのもん。って感じかな(笑)

おまけに、最初はどうなってるんだー!?と思いながら読んでいたんですが、最後にはほぼ全ての謎が明かされ、ピースがはまって、恩田作品にしては珍しくスッキリとした気分で読了出来ました。覚悟して読んでたので、ちょっとびっくり。こういう展開は読めなかったなー(笑)
あ、いや、これ褒めてるんですよー。


ただね、一つだけ。多田の件は、もやもやうやむや・・・な感じでして。絶対に誰かにヤラレたんだ!って思ってたので、えー?という思いが拭えないのですよねぇ。やっぱり事故ってことなんでしょねぇ。タイミングが良すぎて、そういう解決ってどうなのよー!?とクレーム付けたい気分です。まぁ、タイミングが良すぎて疑われるの必須なんだから、事故に見せかけて・・・って、いくらなんでもそれはないでしょうよー。と言われればそれまでなんだけどね。うーむ。

アンタレスの件は、こいつ怪しい・・・という疑いが当たって、ちょっとほくほく。


・・・って、あんまり書くとネタバレになっちゃいそうで、これ以上は書けないかな。

久しぶりに読了後もスッキリできた恩田作品で良かった。面白かった!また、このシリーズを読めるといいなぁ。




(2015.07.19 読了)



ブラック・ベルベット
双葉社
恩田 陸

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ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 05:42| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは^^
そうそう!珍しく全部ちゃんとわかってスッキリしましたよね~。私も前作2作はほぼほぼ覚えていないのですが^^;
それでも楽しんで読むことが出来ました。
満も橘もいい味出していましたよね。
このシリーズまた出てほしいです。
次に出る時は、恵弥の環境が変わっているかもしれませんね。その部分も気になります^^
Posted by 苗坊 at 2015年09月21日 15:08
>苗坊さん
苗坊さんも同じく前2作はうろ覚えでしたか!お仲間、お仲間♪でも、覚えてなくても楽しめましたよね。そして、ホントに珍しくスッキリした気持ちで読み終えられて良かったですよね~(笑)
私もこのシリーズ好きなので(内容はうろ覚えですけど^_^;)また読めるといいですね!
Posted by すずな at 2015年09月22日 14:06
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ブラック・ベルベット 恩田陸
Excerpt: ブラック・ベルベット著者:恩田 陸双葉社(2015-05-20)販売元:Amazon.co.jp 東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の..
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