雑誌「小説新潮」2015年5月号掲載の短編。
TVドラマで続編の放送が始まって、それに合わせての掲載で、ドラマ1話目の小説版という感じのようです。
・・・のようです、というのは、私の住んでいる地域では放映されていないから確認しようがないのですよ~(笑)最初の放映も、遅れて放映されたので、今回も同じようにリアルタイムではなくても観れるはず!と信じていますが、どうかな。
相変わらず三匹のおっさん達は健在。そして、ドラマオリジナルの登場人物だった、書店の若旦那がシッカリすんなり自然に登場(笑)そこら辺の手腕はさすが有川さんです。そして、妖怪~をメインにするあたりもさすがです~。ま、大人の事情ってやつですかね。思うところが全くない訳ではないですが、個人的には小説が面白ければOKなので、ね。
その「妖怪~」について、書店の若旦那が清一に説明する場面が面白かった。「乗っかるんです」という言葉がツボでした。って、笑いごとじゃなくってね。私も清一を見習って、いちいちつまづかず、まずは”乗っかる”ってことを覚えようと反省しましたです、はい。おばちゃん、頑張るよ(笑)
おっさん達の活躍もですが、大学生になった祐希と早苗ちゃんに再会できたのも嬉しい。いつ分かるんだろうと、その時をワクワクしながら待ち続けた身としては、早苗ちゃんと祐希の母親が顔見知りってことを祐希(と、早苗もなのかな)が知らさせるとうい場面が、サラリと流されちゃったのは、すごくすごぉーーく残念だったんだけどね。もっと、どっかーんと早苗ちゃんがアワアワとしたりってな場面を創って欲しかったなぁ・・・。ま、もう会えないかもと思っていた二人に再会できただけで嬉しかったので、欲を言ってはいけませんね。
おっさん達が活躍した幽霊事件の方は、後味は良かったけれど、やっぱりちょっと考えさせられました。伝統や技ということの重みや大切さ、そして、その物自体の良さをキチンと分かる人になりたいものだと、ちょっと反省していたり。なんでもかんでも、安さやお手軽さだけに飛びつくのは考えものだよな、ということも思ったり。
最後は笑顔で追われて良かったです。
この短編が出たってことは、ふたたびのふたたびを期待しちゃうんですが、どうなんでしょうね。そうなったら嬉しいんだけどなぁ・・・。
(2015.04.25 読了)
2015年05月06日
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