平安時代、怪異を愛する変わり者の近衛中将とひょんなことから知り合った中級貴族の宗孝が遭遇する怪異とは・・・。
昨秋、母と福岡を旅した時に購入したまま積読していた本。タイトルに惹かれて手に取ったんですが、ようやく読めました。他人様からお借りしてる本だけじゃなく、自分で購入した本にもなんとか手を伸ばすことが出来るようになってホント良かった!このイキオイで積読本を制覇していきたいんですが・・・どうかなぁ(笑)
タイトルとあらすじだけで手にした初読み作家さん。旅の雰囲気に流されて買ったので、どうかなぁとちょっとドキドキしながら読み始めましたが、なかなか読みやすかったです。印象的には氷室冴子さんの平安時代を舞台にした物語を彷彿させるような感じで、ラノベっぽかった。てか、集英社文庫だからコバルト文庫の流れなのかな、もしかして(笑)舞台は平安だけど、会話とかは現代風でちょっと軽めな感じ。内容は、タイトルまんまで、ばけものを好む中将が怪異の噂を聞きつけると宗孝を巻き込んでの謎解きに。そこに宗孝の12人の姉たちも絡んできて・・・というもの。
ばけものと言っても、全く怖くない。それよりも、やっぱり人間が一番怖いよね、ということにはなるかな。個人的には、中将の妹君が気になる存在でした。文字を「文字」として認識できず、色が見えたり書いた人の性別や人となりを感じ取ったり出来る少女。出来れば、もっと出番を多くして欲しかったなぁと思いました。あと、全員は登場しなかった宗孝の姉たちも気になります。既に登場した姉たちはみな個性的だったので、他の姉たちがどんな人なのか楽しみであり、ちょっと怖くもあり(笑)続編が何冊か出てるみたいなので、徐々に登場してくるのかな。誰が誰やら分からなくならないようにガンバロウ。。。
短編集のような体裁だったので、読み進んでいくと似たようなお話が続いて、だんだん飽きてきたなぁという感じでしたが、最後にその短編たちが一つに繋がっていって、おぉっ!となりました。途中までは続編が出てるみたいだけど、それには手を出さないかも・・・と思ってたんですよね。でも、最後まで読んだら続編が読みたくなりました(笑)
積読本の山が減ったら読んでみようと思います。
(2015.05.09 読了)
2015年05月11日
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