あいかわらず辻村さんは、こういうのが上手いなぁと思いながら読んだ。イタイ。読んでて本当にイタイ。今回は「恋」と「友情」の二つからなるお話だったんだけど、特に「友情」がイタかった。
元タカラジェンヌを母に持つ美しい蘭花と、自分の容姿に強いコンプレックスを持つ留利絵。大学で出会った二人は友情を育むが、蘭花に茂美という指揮者の恋人が出来て・・・。
蘭花がどうしてそこまで茂美に溺れるのか、全く理解できなかった。恋に落ちた当初はまだ分かるけど、奈々子さんの存在が明らかになってからまで・・・。”恋は盲目”とは良く言ったもんだなぁとしみじみ思いました。
そして、友情に盲目だった留利絵。こちらも「そこまで!?」と思っちゃったんだけど。でも、分かる部分もあったりして、まだ共感できる部分がありました。でも、ちょっと怖かったかな。
そして、ラスト。え、そっちーっ!?と思わず叫んじゃいましたよ。著者にまんまとやられちゃいました。
(2014.07.11 読了)
2015年02月02日
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盲目的な恋と友情 辻村深月
Excerpt: 盲目的な恋と友情著者:辻村 深月新潮社(2014-05-22)販売元:Amazon.co.jp これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2015-02-11 13:29
いやー凄かったですよね。この本の前に「島はぼくらと」を読んでいたのでこういう辻村さんを忘れてたというか思い出したというか←狂気的でした…。
私も盲目という点では蘭花よりも留利絵の方がまだ共感できましたね。
それにしてもラストはそっち!?と思いましたよねー。いやー後味悪い悪い^^;騙されました。
「島は~」の後だとギャップが凄かったですね(^-^;
ラストは、著者にまんまと騙されましたよねぇ。後味、悪かったですね;;;