2015年02月24日

女王はかえらない(降田天)

第13回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

3章からなる作品。
うわ~怖い、怖い、怖いーっ!と、心の中で叫びながら第一部「子どもたち」を読みました。小学4年生のクラス内で起こった権力争い。女って怖いよー。・・・と慄く私も女なんだけど(笑)子供だからって舐めたらいけない。人間はいくつであっても、根本的なものは一緒。むしろ、子供の方が残酷ではあるのかなぁと思う。怖いと思いつつ、面白くって夢中で読んでしまいました。

それにしても、この章のラストの展開にはビックリ!まさか、ここまでとは思わなかった。これは、どうなるんだろうと期待に胸を膨らませて第二部「教師」を読み始めたんですが・・・。

確かに、最初は騙されてたんですけどね。途中で気づいてしまったら、「あ、そういうことかぁ~」と、ちょっと拍子抜けしちゃった部分もあって・・・。でも、第一部のラストで起こった事件がどうなったのか、そこが気になっていたので、テンションはそこまで下がらなかったかな。

そして、第三部「真相」はね、読みながらちょっと引いちゃった・・・。小学4年生がそこまでやるのかなぁというのもあったし、隠し通せたことに、ちょっとリアリティを感じられなかったんだよね。まぁ、確かに隠し通すための細工(?)はあったけれど、高校生くらいならまだしも、小学生でクラス全員が・・・というのは、無理があるような気がするんだよねぇ。子供だと侮ってる訳ではないけど、さすがにそれはどうかなと思ってしまったのでした。もうちょっと説得力のあるエピソードでもあればスンナリ受け入れられたのかなぁと思いますが・・・。

でも、おっさんについてと、その行動の真相には驚かされた。そっちかー!と悔しかった(笑)まんまと騙されてたよ。ま、でもね。そこは悔しいけど嬉しいので良しってことですね。





・第一部 子どもたち
・第二部 教師
・第三部 真相


(2015.02.22 読了)






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ラベル:著者(は) 読書
posted by すずな at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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