2015年01月06日

つちくれさん(仁木英之)

長野県警を退職した元刑事の福沢は、遺跡から見つかった女性の遺体をめぐる事件をきっかけに「つちくれさん」と呼ばれる考古学者と出会う。二人は事件の真相を追うが・・・。


うん、面白かった。
元刑事と考古学者という組み合わせも面白かった。二人もだけど、考古学者の秘書も個性的でキャラクターでも楽しませてもらいました。

「土が教えてくれる」という考古学者の言葉に「ホントかなぁ・・・」とか、ちょっと意地悪なことを考えながら読んだんだけど、へぇ~なるほどねぇと思うこともあったりして、そういう部分も興味深く読めました。

事件の真相については、そこまであっと驚く!ということは無かったし、トリックについても思い当たる節があったので、そういう部分で考えるとミステリ的にはちょっと弱いのかなぁ。でも、私はそんなことはあまり気にならずに読めたんですよね。途中で「もう、寝なきゃー」と思いつつも、そこでやめられなくって最後まで一気読みしちゃったし。

人が死ぬという血生臭い事件が発端で、最後も悲しいものではあったんだけど、なんだかちょっとほっこり出来るような雰囲気のお話でした。

これシリーズ化するのかな。僕僕先生とはまた違った魅力があって、続編が楽しみです。



(2015.01.03 読了)




つちくれさん
朝日新聞出版
仁木英之

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ラベル:読書 著者(な)
posted by すずな at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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