2015年01月24日

上野池之端鱗や繁盛記(西條奈加)

騙されて江戸に来たお末の奉公先は連れ込みまがいの料理屋。料理も味も接客も三流の料理屋だったか、若旦那の奮闘もあって、しだいに名店と呼ばれた昔を取り戻していくが・・・。

人情物の料理屋の再生物語だと思って読んでいたら、いきなりの復習劇のミステリー調になってびっくりでした。でも、思ってた以上にドキドキハラハラ出来たりもして、その驚きが嬉しさに変わったので良かったけどね。

それにしても、若旦那のことを思うと切ないです。復習したくなる気持ちも分かるけれど、でも、やっぱり・・・ね。怖いなぁとも思ってしまいます。若旦那のそういう面も見てるのに、最後はまさかの展開で二度ビックリかな。お末は強く、そして優しい娘だなぁと思いました。

でも、ドロドロした終盤を払拭するようなラストで良かったです。



(2014.06.26 読了)






上野池之端 鱗や繁盛記
新潮社
西條 奈加

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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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