2014年12月26日

壁と孔雀(小路幸也)

警視庁SPの土壁は仕事上で負傷し、その休暇を利用して両親の離婚で別れたままになっていた亡き母のお墓参りに赴いた。北海道の母の実家はその町を支配する名家で、現在は祖父母と異父弟が住んでいた。その弟は母を殺したのは自分だと言い、自ら座敷牢に篭っていたのだが・・・。


あらすじだけ読んだら、小路さんには珍しく緊迫したドキドキのミステリーかと思いました。たしかに、ミステリー色も強かったですが、小路さんらしい優しく穏かな雰囲気があって、なんというんでしょうか、心がそこまで乱れることなく最後まで読めた、そんな作品でした。

とはいえ、母の死の真相やら、町で母の実家が果たしてきた役割など、ピリリとした部分もあって、そういう意味では、とても読み応えのあるミステリーだったなぁと思います。

いつも、小路作品は面白いんだけど、好きなんだけど、もうひとつ何かが・・・って思うことが多かったんだけど、この作品は、そういう気持ちは全くなくって、本当に面白かったー!と思えました。




・・・って、タイムラグがあるから、読了後の興奮を上手く書けないのが残念です;;;反省。。。




(2014.10.31 読了)






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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 12:49| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは^^
SPという仕事とあらすじから何だかハードボイルド風をイメージしていたんですが、そんなことはなく^m^小路さんらしい穏やかで、でもハラハラドキドキする展開で読んでいて面白かったです。
Posted by 苗坊 at 2014年12月29日 12:55
>苗坊さん
私も今回の作品は小路さんにしてはハード系?と思ったんですが、読みだしたらそんなことはなくって。半分、ホッとしながら読みました(笑)
でも、ハラハラドキドキしちゃいましたね!面白かったですね。
Posted by すずな at 2014年12月31日 06:05
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壁と孔雀 小路幸也
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Tracked: 2014-12-29 12:40