2014年10月01日

春、戻る(瀬尾まいこ)

良かった!瀬尾さんらしい優しく温かな物語でした。

結婚を控えた36歳のさくらの前に現れたのは「お兄ちゃん」だと名乗る20代の青年。怪しむさくらを意に介さず、あれこれと口出しをし、婚約者の山田さんとのデートにもついてくる。お兄ちゃんの正体は・・・。


*****

ネタバレあり。ご注意を!

*****







実は、お兄ちゃんって亡くなってて、さくらの結婚に不安を感じて現れた幽霊なんだと思ってました。さくらより年下ってところもポイントで、亡くなった時の姿のままなんだと・・・。だって、普通そう思うよねー!・・・って、誰に同意を求めてるんだか(笑)お兄ちゃんは絶対に幽霊だと思ってたら、ちゃんと現実の人間だったので本当に驚きでしたよ。そうきたかー!でした。でも、その正体が分かったときは思わず涙腺が緩んでしまいました。

さくらが忘れていた辛い過去と関わりのあったお兄ちゃん。そんなお兄ちゃんと関わるうちに、昔の記憶を取り戻していく。忘れた記憶は確かに辛いものだったけど、そんなにスッポリと忘れてしまえるものなんだろうか、とかも思っちゃった。子供ならまだしも、大人だったんだし。なんだか切なくなっちゃったんですよねぇ。まぁ、でもね、忘れてしまわなければ前には進めなかったんだろうし、しょうがなかったのかな。


最後の結婚式はウルウルしつつ温かい気持ちになれました。良かったなぁ。。。



(2014.02 読了)






春、戻る
集英社
瀬尾 まいこ

Amazonアソシエイト by 春、戻る の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 05:31| Comment(4) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは^^
私もファンタジー系を想像していましたが違いました^m^
ファンタジーよりもよっぽどとても素敵なお話でした。
お兄ちゃんがあれほど頑張れたのは、やはりさくらが大きな影響を与えてくれたからなんでしょうね。
最後の結婚式は本当に良かったです。
お兄ちゃんを何の違和感も感じず受け入れた山田さんも素敵だと思いました。
瀬尾さんらしい素晴らしいお話でした。
Posted by 苗坊 at 2014年10月01日 10:14
>苗坊さん
「年下のお兄ちゃん」とくれば、やっぱりファンタジー系を想像しちゃいますよねー!
さくらが良い人だからこそ、お兄ちゃんも頑張れたし、山田さんという素敵な人とも出会えたんでしょうね。
本当に素敵な物語でしたね。
Posted by すずな at 2014年10月01日 12:35
読んだほとんどの人が、お兄さんの正体はファンタジー的な何かを想像するんじゃないでしょうか?(もちろん、私もでした^^;)
ああいう展開になるとは、ビックリしつつも、嬉しかったですね。
今度は、お兄さんの恋をさくらが応援してあげる話が読みたいなぁ。瀬尾さん書いてくれないですかね(笑)。
Posted by べる at 2014年10月01日 23:54
>べるさん
「年下のお兄ちゃん」とくれば、どうしたってファンタジー的なものを想像しちゃいますよねー。それが予想外の展開で、私も嬉しかったです。
わ~そのお話は私も読んでみたいです!是非、書いてもらいたいですね~。
Posted by すずな at 2014年10月02日 12:31
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

春、戻る 瀬尾まいこ
Excerpt: 春、戻る著者:瀬尾 まいこ集英社(2014-02-05)販売元:Amazon.co.jp オススメ! 結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこ..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2014-10-01 10:11

小島達矢「シュレーダーの階段」/瀬尾まいこ「春、戻る」
Excerpt: どうも、こんばんはー。みなさま、三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。 私は木・金と連休だったので、西伊豆の堂ヶ島まで一泊旅行に出かけておりました。 木曜日の天気は雨風で最悪でしたが、金曜日は快晴。..
Weblog: ミステリ読書録
Tracked: 2014-10-01 23:52