東日本大震災で自衛隊が行ったオペレーションを綴ったドキュメント。
報道だけでは分からない、現場の苦悩、苦労、想い、覚悟などなど。赤裸々に綴られていて、読みながら心を揺さぶられるのは当然。そう思いながらも、やっぱり胸が熱くなりました。
あの時、そこで向き合った人々は、ここに書かれている自衛隊だけではなく、様々な立場の様々な人々がいたんですよね。そして、その人々それぞれが、自分が出来ることを必死にやったんだよなぁと、そんなことを改めて思いました。もちろん、今思えば失策もあったのかもしれない。でも、あの時、あの未曾有の大惨事の只中で、最上と思ってやったことに対して、その現場にいなかった人には何も言えないんじゃないかなと思います。想いはみな、同じだったはず。
それにしても、良く知りもしない私がこんなことを言うのはアレなんですけど、ど素人の戯言として言わせてもらいたいんだけど。
自衛隊の能力というものを私は見くびっていたんだということを初めて知りました。
「こんなに早く全艦艇を出せる海自の能力は世界一だぜ」(p85)
震災発生6分後に「全可動艦出港」というオペレーションを成しえた海自部隊に対する米海軍幹部のこの言葉には本当に驚きました。凄いんだなぁと認識を改めた一文でした。
①原子炉上空へ
②混乱する職場
③オペレーション・アクア
④遺体と向き合う日々
⑤原発3キロ圏内
⑥郷土部隊として
⑦段ボールとカタログと
(2014.05.06 読了)
2014年09月14日
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