2014年09月29日

鏡よ、鏡(飛鳥井千砂)

以前、アンソロジー集の中の短編を読んだことがあって、長編を読んでみたいと思ってた作家さん。新刊を発見したので飛びついてみました(笑)


うん、面白かった!

化粧品会社の美容部員となった莉南と英理子。正反対の二人は最初の出会いが最悪だったが、同じ店舗に配属され、ある出来事がきっかけで仲良くなり・・・。

二人の視点が交互に語られるという構成で、二人の対照的な様子が余計に際立って描かれる。その対比が面白かった。片方から見ると長所だと思えるのが、もう片方から見ると短所に思える。立場や見方の違いで印象が随分と変わっていくものだなぁと思いました。

最初は反発していた二人が、とあるキッカケで距離を縮めて仲良くなる。あ、こういう感覚って分かるなぁと思いながら読みました。それなのに・・・。

後半の展開にはビックリ!同じ出来事に向き合いながら、お互いの性格の違いから進む道が変わっていく。どちらの気持ちも分かるし、どちらの選択も”らしい”なぁと思えました。とはいえ、このままでは寂しいなぁと思ってたんだけど、ラストでホッとしました。良かった。



(2014.05.30 読了)



鏡よ、鏡
双葉社
飛鳥井 千砂

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ラベル:読書 著者(あ)
posted by すずな at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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