2014年08月12日

よるのふくらみ(窪美澄)

6編の連作短編集。

みひろは幼馴染の圭祐と一緒に暮らして2年になる。圭祐の弟の裕太はみひろと同級生。三人がそれぞれに抱える思いが絡まりあって・・・。

うわ~これ好きー!読み出したら止められなくって一気読みでした。

一緒に暮らしているのにずっとセックスをしていないみひろと圭祐。そんな生活にみひろは焦り、孤独感がどんどん募っていく。裕太はみひろへの思いを抱え、圭祐は圭祐でみひろの気持ちが離れていくのを感じながらどうしていいか分からない。

最初は三人が三人とも”どん詰まり”な感じで重かった。もうね、かなりドロドロ。読んでてしんどかった部分もありました。でも、そんな風に色んな行き違いとかすれ違いとかがありつつも、それぞれ良いカタチで収まったなぁとホッとできるラストで良かったです。


・なすすべもない
・平熱セ氏三十六度二分
・星影さやかな
・よるのふくらみ
・真夏の薄荷糖
・瞬きせよ銀星


(2014.04.29 読了)





よるのふくらみ
新潮社
窪 美澄

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ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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