「無花果の実のなるころに」に続くシリーズ第2弾。
中学3年の望は元芸者のお蔦さんと神楽坂で二人暮らしをしている。3学期が始まったある日、サッカー部の仲間や幼馴染に夕食を振る舞い、後輩の有斗を自宅に送り届けたのだが、部屋は血だらけな上に有斗の家族が忽然と消えていた・・・。
いきなりの”血だらけ”に引いたんですが、その後はいつもの西條作品らしく、人情味あふれ、優しく、でも厳しく、そして、ちょっぴり切ない物語でした。まさか、まさかの真相で最後まで一気読み。面白かった!でも、泣いたー!
お蔦さんの人柄にもよるんでしょうが、神楽坂のご近所さんたちの結束の強さに嬉しくなりつつ、羨ましさも感じたり。そして、望は本当に良い子だよなぁ~。こんな息子・・・もとい!弟が欲しいもんです(笑)
”いつも”なんて、いつ消えるか分からないという怖さを感じたり、有斗が愛されてたのはよーく分かるけど、子供だからって何も教えてくれてないのはちょっとツライなぁとも思ったり。いろんなことを考えました。
それにしても、望の作るお料理が相変わらず美味しそうで!読みながら食欲を刺激されまくりで困りました(笑)
続編、読みたいなぁ・・・。
(2014.02.15 読了)
2014年07月09日
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