2014年07月07日

長女たち(篠田節子)

独身の長女を主人公にした3編。

いや~これはねぇ。。。
登場する主人公と同じように独身長女としては、身につまされるというかね、なんというかね・・・。いや~これはキタなぁ・・・。

3編が3編とも「さすが、篠田さん!」と言いたくなるようなお話でした。えげつなくて、赤裸々で、やるせなくて、切なくて。なんか色んな感情がぐちゃぐちゃに入り乱れるような、そんな感じ。読んでいるとしんどくなるんだけど、でも、読むのは止められない。辛かったぁ。でも、面白かった。

3編とも重かったけど、最初の「家守娘」は特に印象的でした。痴呆が始まった母親の介護の為に、恋人とも別れ仕事も辞めなきゃいけなくなったりというのは、”自分もそうなるかもしれない”という怖さがありました。でも、仕事を辞めてしまったら、どうやって生活していけばいいのか・・・。今は母も元気で飛びまわっていますが、いつかそういう選択をしなきゃいけない時がやってくる可能性は大きい訳で。そう考えると不安で堪らない気持ちになります。すごーくリアリティがありました。

他の2編も、いつ私の身にも同じことが降りかかってもおかしくないという不安。日々、見ない振り、考えないようにしていたことを、どどーんと目の前に突き出されたような気持ちになって、読むのが本当にしんどかったなぁ。まぁ、とはいえ、最後の「ファーストレディ」に関しては、自業自得だし!とも思えて、父親や弟の一見クールな言動の方が共感できたけどね。

「私は母の所有物じゃない」若い時は特にその思いが強かったんだけど、そう思ってるのは自分だけじゃないんだなぁと、ちょっとホッとした部分もあった。そういや、最近は、そんなことを思ってイライラすることもなくなったなぁと気づいたりもして。オトナになったというか、諦めの境地に至ったのか・・・(笑)ま、精神的には良いことなので、いいけどね。




・家守娘
・ミッション
・ファーストレディ


(2014.03.30 読了)




長女たち
新潮社
篠田 節子

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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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