「先生と僕」の続編。連作短編集。
やったー、続編!・・・と、大喜びしたいところですが、「どんな話だっけ?」とすーっかり内容を忘れ去っておりましたです;;;で、自分のレビューを読み返して、なんとか記憶を掘り起こして「あ、これかー♪」と思ったというのはここだけの話です(笑)
ということで、推理小説研究会に入ったけれど怖がりな大学生の二葉とミステリ大好きなしっかりものの中学生の隼人。kの二人が巻き込まれる日常の謎。
どの短編も、日常の中で起こるちょっとした事件というか、「あれ?どうして?」と」思うような謎が起こるというもので、殺人事件のような血なまぐさい事件が起こる訳ではないので、ある意味、気軽な気持ちで安心して読めます。
でも。でもね、どのお話もちょっとイヤぁ~な気持ちにはなるんだよねー。もちろん、二葉と隼人の二人のせいでということではなく、二人が巻き込まれる事件の真相で、なんだけど。モラル違反とか、嫉妬とか、人の裏側を垣間見せられて重いというかね、もやもやとした気持ちが残りました。「これくらいなら」なんていう軽い気持ちで起こしたことでもあるんだろうけど、犯罪は犯罪だし、ルール違反を起こしているんからと、「目には目を」みたいな行動も「それじゃ、相手と同じレベルに下りただけじゃないの~?」と思えるんだよね。まぁ、私もそんなエラそうなことは言えないんだけどさぁ・・・。
と、ちょっともやもやしたりもしたんですが、二葉お隼人のお蔭で読後感はそんなに悪くない。この二人の活躍をまた読みたいなぁと思ったのでした。
うん、面白かった!
・一話 レディバード
・二話 優しい人
・三話 差別と区別
・四話 ないだけじゃない
・五話 秋の肖像
・指先の理由
(2014.04.18 読了)
2014年07月18日
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僕と先生 坂木司
Excerpt: 僕と先生著者:坂木 司双葉社(2014-02-19)販売元:Amazon.co.jp こわがりな大学生・二葉(でも、推理小説研究会所属!)と、ミステリ大好きな中学生・隼人が、日常に潜む謎を鮮やかに解決..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2014-07-20 13:38
続編うれしい!と思いましたが私も同じくどんな話だったっけ?と思いました^^;
確かに後味はあんまりよくないですよねぇ…
二葉と隼人の二人は微笑ましいんですけど、2人が緩和してくれるんですけど事件自体がなんだかなぁ…と思ったりして^^;
私もまだまだこの2人に会いたいです^^
あ、苗坊さんも同じだったようで、ちょっとホッとしました~(笑)
二人は微笑ましいんですが、後味がちょっと悪かったですよねぇ。と言いつつ、続編は希望!なんですけどね~^_^;