待ちに待ったシリーズ9作目。
いよいよだなぁ・・・と思いながら読んだ。芳さんの再婚があり、いよいよ澪が野江ちゃんの身請けの為に本格的に動き始めたり、そんな澪が抜けることを見据えた「つる家」の動きもありと、これまでの波乱万丈な物語ではなく、ハッピーエンドへ向かって収束していく、終焉へとむかっているんだなぁとしみじみと感じられる、そんな巻でした。
なので、今までのように、涙腺決壊したり、身悶えしたりというように、大きく感情が揺さぶられるようなことはなく、どちらかというと穏かな前進という感じで、物足りなさもちょっぴり感じてしまいました。
・・・ホントに読者って我侭ですねぇ(笑)
それでも、出てくるお料理は美味しそうだし、ほっこりにっこり優しい気持ちになれるので、気持ちよく読了できました。
いよいよ、次が最終巻!出来れば、大歓喜な再登場とかあれば嬉しいけれど、それを望むのはあまりにも欲張りかな(笑)
・・・と、読み終えたところで、特別付録の「富士日和」。以前、新聞に掲載されていた短編で、既読。何度読んでも、短いながらに胸を打たれる物語でした。小松原様が、ひょんなことから澪の料理を食すことになるなんて!嬉しくもあり、切なくもあり。・・・いや、切なさの方が大きかったかな。道を別った二人ですが、どうかそれぞれが幸せになって欲しいなぁと改めて思ったのでした。
・神帰り月 味わい焼き蒲鉾
・美雪晴れ 立春大吉もち
・華燭 宝尽くし
・ひと筋の道 昔ながら
・特別付録「富士日和」
(2014.03.25 読了)
2014年06月24日
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