2014年06月12日

教場(長岡弘樹)

警察学校を舞台にした連作短編集。

警察官になろうとする人たちが、本当にこんな人たちばっかりだったらイヤだなぁ;;;警察官を育てる学校が、本当にこんな環境だったら・・・すっごくイヤだなぁ;;;と最初はか~な~り~引いた。

そりゃ~、警察官(を目指す人)だって人間なんだから、正義感の塊で清廉潔白な人ばかりじゃないとは分かってるんだよ。おまけに、良くも悪くもガッチリ固まった組織なんだから、そこで生き抜いていく為には駆け引きや引っ張り合いもあるだろうし、当然ながら嫉妬や陰謀も渦巻いてるんだろうとも思う。もちろん、警察官という仕事は”甘ちゃんでは無理だと思うし、清濁併せ呑むことも必要だと思う。そして、どっちかというと、”濁”の比率の方が多いんだろうとも思うんだけどね。でも、頭で分かっていても気持ちまで完全に納得するというのは難しいもので。ここまで陰湿でドロドロな世界を見せられると、小説だって分かってても複雑な心境になってしまうよ・・・。現実では、ここに書かれた世界はごく一部だけであって欲しいものです、はい。。。

・・・とはいえ、こういう黒いお話は好物なので(笑)、途中でやめられなくってガツガツと読んでしまいました。だんだん、最初のドロドロは薄くなっていったしね。最後はちょっと良いお話~的な感じで終わったので良かったかな。まぁ、とはいえ、やっぱり後味はそんなに良いものではなかったけどね(笑)


(2014.03.06 読了)




教場
小学館
長岡 弘樹

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ラベル:読書 著者(な)
posted by すずな at 05:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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