実在の画家と彼を傍らで支えた女性、そして、りんご畑の納屋に眠っていた絵に光を当てたギャラリーのオーナーのお話。
待ちに待った玉岡さんの新刊は青森県の画家のお話でした。玉岡さんは実在の女性にスポットを当てて書かれるというイメージがあったので、男性作家というのはちょっと驚きでした。とはいえ、主人公はギャラリーのオーナーである香魚子だったのかなとは思うんだけど。
画家であるケンと彼を「オヤブン」と慕うフク。そして、パリに住む恋人との不倫関係を続ける香魚子。3人の関係が、というか、二人と出会った香魚子が彼らを見つめながら変わっていく姿を追うのも楽しかった。・・・楽しかったというと、ちょっと語弊があるかな。
ケンとフクの関係も、そうなんだろうなぁと予想できたんだけど、深いところで繋がってしまってはしょうがないのかなと思う。ケンの家族のことを思うと、手放しで応援は出来ない気持ちにもなるけどね。
実在の人物である常田健さん。青森にある土蔵のアトリエ美術館を機会があれば訪ねてみたいなぁと思いました。
(2014.01.01読了)
*うわー!この作品は元旦に読んだんだ!すーっかり忘れていてビックリした(笑)
2014年05月08日
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