2014年05月18日

だから荒野(桐野夏生)

46歳の誕生日。身勝手な夫や息子たちに愛想をつかし、夫の車で家出をした主婦の朋美。初恋の人に会うために長崎へ向かうことにするのだが・・・。

最初の、朋美に対する夫や息子たちの態度にムカムカイライラしてしまいました。これはいくらなんでも酷すぎでしょう!こんな家族って本当にいるのかな、とも思ったんだけど、いるんでしょうね、やっぱり。かなり怒りまくりながら読んだので、朋美がキレて家出したところは、すごくスカッとしました。

でも、その後に知り合った女性に車を騙し取られた場面では、朋美の甘さにイライラ!いくらなんでも甘すぎだよー!と突っ込みを入れてしまいました。

・・・って、なんだか怒ってばかりの読書だったような(笑)

それにしても、最初の朋美に対する態度にはもちろんだったけど、家出された後の夫や息子たちの反応にも呆れた。夫は車のことやゴルフバックの心配ばかり。それって、どうなの!?と最初は怒ってたけど、途中から呆れる以外にないって感じでしたねぇ。

こんなんじゃ、先は見えてるなぁと思いながら読んだんだけど、最後はちょっと意外なラストでした。桐野さんだから、もっとドロドロ系のラストを想像してたので、正直、拍子抜けしちゃった部分もあったんだけどね。でも、曲がりなりにも自分の息子たちだし、夫として家族を築いてもきた訳だからね・・・。と、ちょっと無理やりな感じで納得(笑)


(2014.01.19 読了)



だから荒野
毎日新聞社
桐野 夏生

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ラベル:読書 著者(か)
posted by すずな at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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