シリーズ第3弾ということですが、今回も安定の面白さでした。”面白い”というのとは、ちょっと違うかな。「私も頑張らなきゃ!」と元気をもらえる1冊でした。
原田さんの「ヴィーナスの誕生」を読んで、「美術品輸送」って確かに必要な職業なんだけど、そういうことをしてる人たちがいるということに初めて思い至りました。美術館は好きなので、機会があると展示会とか行ってるんだけど、このお話を読んだ後は、「どんな人たちが運んだんだろう」「この一枚の絵画に、どんな人たちの、どんな思いが詰まってるんだろう」と、そんなことにも思いを馳せて眺めたりもしました。ちょっと違った視点でも、展示物を鑑賞できるようになったのは良かったなぁと思います。
他の作品も、それぞれの事情の抱えた主人公が、様々な思いで仕事に取り組んで、なんとか一歩を踏み出していく姿にジーンときたり、その職業意識の高さに感心したりと、お話毎にいろんなことを感じることが出来ました。
私も頑張ろうと思える1冊で、この第3弾で終わってしまうのは残念です。もっと、読みたかったなぁ・・・。続編が出ることを祈りたい。。。
・ヴィーナスの誕生(美術品輸送・展示スタッフ)(原田マハ)
・心晴日和(災害救急情報センター通信員)(日明恩)
・ラブ・ミー・テンダー(ベビーシッター)(森谷明子)
・クール(農業)(山本幸久)
・シンプル・マインド(イベント会社契約社員)(吉永南央)
・彗星さんたち(新幹線清掃スタッフ)(伊坂幸太郎)
(2014.01.13 読了)
ラベル:著者(アンソロジー) 読書
本当に、美術品輸送・展示スタッフさんの存在は初めて知りました。そうですよね、めちゃくちゃ大事な仕事ですよね。実際学芸員の方も多いのでしょうか。
このシリーズ、本当に大好きで元気もたくさんもらったので終わってしまうのが残念です。いつかまた復活してほしいですね。
運送会社に美術品の輸送に関して専門のスタッフがいるというのが新鮮でしたね。言われてみれば確かに必要なんですけどねー^_^;学芸員という仕事は美術館や博物館以外でも必要とされる職業なんだというが驚きでしたね。
私の大好きなシリーズなので、いつか復活してくれるのを期待してるんですが・・・。復活してくれるといいですね!