2014年05月03日

トップスケーターの流儀 中野友加里が聞く9人のリアルストーリー(中野友加里)

元フィギュアスケート選手で、現在はフジテレビのスポーツ局に勤務されている中野友加里さんが日本のトップ選手9人にインタビュー。

浅田真央、安藤美姫、鈴木明子、村上佳菜子、高橋大輔、羽生結弦、無良崇人、小塚崇彦、織田信成(敬称略)と、さすが中野さん!と叫びたくなるくらい豪華な顔ぶれに大興奮の一冊でした(笑)

2013年12月に福岡で開催されたフィギュアスケートの国際大会「グランプリ・ファイナル」会場で販売されていて、見つけた途端、即購入。発売されるのは知っていたんだけど、買うか借りるかちょっと迷っていたんですけどね。現物を見ちゃったら買ってしまいました(笑)

いや~中身、濃い!
中野さんが選手として過ごしてきた時間を、ほぼ一緒に過ごしてきたフィギュアスケーター達ばかりなので、他のインタビュアーでは引き出せなかっただろうエピソードも多くって、興味深く、そして、とーっても楽しく読めました。フィギュアスケートファンには堪らない一冊です!

楽しいインタビューで笑うことが多かったんだけど、その中でも特に大笑いしたのは、織田くんのインタビュー。彼がジャンプに関してのルール違反で、せっかく跳んだジャンプがノーカウントになっちゃうということが何度かあったのは有名な話なんですが、とあるコーチから小学生の計算ドリルを貰ったというエピソードを読んだ時には思わず声を出して笑ってしまいました。贈ったコーチもすごいけど、その後の試合でちゃんと計算できて、みんなに褒められた!というオチには笑わずにはいられなかったです。

真央ちゃんの「みんな(トリプルアクセルを)跳ばないよね。なんでだろうね?」(p180)という言葉は、さらりと出てくるけど重い。伊藤みどりさんから始まって、恩田さん、そして中野さんと名古屋女子に受け継がれてきたジャンプ。「みんながアクセルやってたから、3回転もルッツまで跳べたら次はアクセル!って流れが自然だった。~略~アクセルは、全然特別なことじゃなかった。」練習で彼女たちが跳んでる姿を直に見ていれば、そりゃ~自然に練習するようになるよねぇと納得しました。真央ちゃんの次がなかなか出てこないなぁと思っていたら、名古屋の大庭選手が挑戦してるようで(昨年の全日本でも挑戦してた!)、すごく嬉しい。認定される日が待ち遠しいです。スポーツとは常に上を目指すのが当たり前なことだと思うから、ね。

他のスケーターとの対談も中野さんならでは!というエピソード満載で、本当に楽しかった。笑うことも多かったけど、ちょっと涙ぐんだりした箇所もありました。
買って読んで、ホントに良かった!



(2013.12.09読了)






ラベル:読書 著者(な)
posted by すずな at 05:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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