江戸から明治になって20年。銀座の派出所に勤務する滝と原田は市民から持ち込まれる相談事の解決に奔走するが、文明開化の世の中であっても妖たちは跋扈していた!
なんというかね、明治時代の「しゃばけ」という印象でした。なので、新しい物語を読んでいるという意識をあまり感じない。そこはね、ちょっと勿体ないなぁと思ったんですよねぇ。
だからと言って、面白くなかった訳ではないんですよ。明治を舞台にしたファンタジーで、畠中作品らしく、温かくって、優しくって、ちょっとにっこり、ちょっとほっこり、ちょっとほろり。…そんな作品で、楽しく読めました。
でーも!これなら、わざわざ新しい主人公を出さなくっても、「じゃばけ」シリーズの中で描けたんじゃないのかなぁ…という思いも湧いてきてしまったんですよねぇ。
そういう意味では、少し残念だったかな。
第一話 煉瓦街の雨
第二話 赤手の拾い子
第三話 妖新聞
第四話 覚り 覚られ
第五話 花乃が死ぬまで
(2013.10 読了)
2014年04月16日
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明治・妖モダン 畠中恵
Excerpt: 明治・妖モダン著者:畠中 恵朝日新聞出版(2013-09-06)販売元:Amazon.co.jp 江戸が明治に改まって20年。 煉瓦街が並び、アーク灯が夜を照らすモダンな銀座に、掘立小屋のようにし..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2014-04-17 22:33
そうなんですよねー。
面白くないわけじゃないんですけど、どうも「しゃばけ」が見え隠れしてもったいなかったです^^;
次回にいろいろ期待したいです。
「しゃばけ」と設定が似てますよね^_^;
面白かったんですけどねー。出来れば、続編でそこら辺を払拭してもらえるといいですね。