さまざまなジャンルの短編が詰まっていて、桜庭ワールドを堪能って感じかな。最近の桜庭作品には「びみょー;;;」ってのが続いてたり、短編集ってこともあって、そこまで期待してなかったんだけどね。そのせいなのかなんなのか、とても楽しめました。
なんといっても、表紙のインパクトがスゴイ!髪をふたつにむすんだ女の子の後姿。髪の分け目が田んぼのあぜ道に続いている写真・・・と思ったら絵だったのにもビックリ。この表紙を見ただけで「うわ、桜庭さんだーっ!」と思っちゃいましたよ。
・このたびはとんだことで
いわゆる、ブラックコメディっていうものでしょうか。視点が・・・!なかなかシュールな展開なハズなのに、なぜか笑ってしまう。女のバトルって怖いなぁ・・・とシミジミ思ってしまったのでした。
・青年のための推理クラブ
「青年のための読書クラブ」のスピンオフ?と思ったら、その前に書いたパイロット版なんだそう。うわーこれを収録してくれてありがとう!って感じだよ。それにしても、名前だけでスッカリ騙されてしまってたのでした。
・モコ&猫
恋愛小説・・・で、いいのかな。モコの人物像がホントに桜庭さんらしいなぁと思いました。それにしても、猫ってさ~、やっぱストーカーだよね。こんな人が近くにいたら、ちょっと気味悪くって敬遠しちゃうと思う。
・五月雨
「山の上ホテル」を舞台にした伝奇小説。こういう雰囲気が堪らなく好きなんですよねぇ。出来れば、長編で読んでみたいなぁと思いました。
・冬の牡丹
酔いつぶれた美人の話。・・・で、いいのか!?なんか好きだったなぁ・・・ということは憶えてるんだけど、内容がうろ覚えっていうか、記憶に残ってなくって;;;まぁ、数週間前に読んでればね、ってことで。うーーむ。隙って思ってるんなら憶えとけ!って感じだよ;;;
・赤い犬花
少年のひと夏の冒険譚。成長物語。・・・と言っても、ワクワクするような内容ではないんだよね。少年達がどこに向かっているのか、読んでるほうは分かってしまうので、ちょっとね;;;最後まで切ないお話でした。
(2013.07.29読了)




私もここ最近の桜庭作品は微妙…と思っていたのでこの作品は良かったですねー。
最初の作品が結構好きでした。あのブラックな感じ^m^
何だか桜庭作品が好きな感じに戻ってくれたみたいで嬉しかったです。
同じですねー。短編集ということもあってバラエティに富んでいて楽しめましたね。
最初の作品、印象的でしたね。ブラックなのに笑っちゃうという(笑)
私も「こういうのが読みたいのよー!」と思えました。
「五月雨」の伝奇的雰囲気、良かったですよねぇ。
私も、長編で読んでみたいなぁと思っていました。
『赤朽葉~』のように、連綿と続く一族の歴史(狩人側でも吸血族側でもOK)みたいなものが読めたら素敵ですよね。
実は私、「このたびは~」で一番怖いのは、観察者の俺だと思うんです。女二人の狂気を、平気で眺めてられるのは、更に上回る狂気と退廃に浸りきってるからなんじゃないかなぁって。
う~ん、怖い、というのとはちょっと違うかしら。
「五月雨」雰囲気があって良かったですよね!いつか長編で読めるといいですね。
「このたび~」言われてみればそうですねぇ。まぁ、俺的にはそういう狂気や退廃と無縁の境地にいるってことなのかもしれませんね。