シリーズ4作目にして初の長編。
長編ということもあって前作に比べると面白かったなぁ、と思える巻でした。「江戸川乱歩」というのもポイントが高かったかな。「少年探偵団」シリーズは小学生時代に読みまくったんだよねぇ。小学校の図書館にずら~っと並んでたので、それを読破したんじゃなかったかな。・・・でも、内容はもう殆ど憶えてないんだけどね。
今巻は、なんといっても栞子さんの母親登場!ですよ。智恵子さんが、やぁーーーーっと登場。ホント待たされたよねぇ。でも・・・待たされた割には、ちょっとイマイチ感が;;;なんていうんでしょうか、どうせなら、まるまるっと悪役的立場でも良かったんじゃないのー?って気がしないでもないんだけどさぁ。家族(特に子供)を置き去りにして失踪しちゃった割には、「実は良いヒト」なエピソードが追加されたのには、ちょっとねぇ;;;と違和感を感じてしまいました。そして、「本の為に」そこまでしちゃうという気持ちも、私も本好きなので、まぁ、分からなくはないけど、でも、個人的には限度を超えてる、そんな気がしちゃいます。
謎解き部分はワクワクドキドキしたんだけど、栞子VS智恵子よりも、栞子さんの謎解きにワクワクしてた最初の巻の頃の方が楽しめたような、そんな気もしないでもないような・・・。って、めっちゃ曖昧な感じですけど(笑)なんかねー、慣れてきちゃったのか、最初の巻のような「おぉーっ!」っていう気持ちが、ちょっと少なかったような気がするんですよね。おまけに、涙腺が緩んでウルウルとなるような、感情が揺さぶられるっていうのもなくって・・・。
これはこれで面白いとは思うんだけど、個人的には、母親とのアレコレよりも、古書を巡る栞子さんの謎解きにおぉ!となってた頃が懐かしい・・・そんな気持ちにもなってしまいます。
・・・あれ?なんだかちょっと辛口気味な感想になっちゃった;;;
でもっ!3作目よりは楽しめました。長編らしい面白さがあって良かった。
(2013.06.12読了)
2013年07月14日
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ようやっとお母さんが登場しましたね。やっと出た割にさらっと登場したのでびっくりしましたが^^;
江戸川乱歩は1冊も読んだことがないのでこの本を読んで物凄く気になりました。読むにしてもいつになるか全くわかりませんが。
長編は読みごたえがありましたね^^
著者さんがようやく半分くらいとあとがきに書かれていて、まだそんなにあるんだ!?と驚きました。これからどんな展開になるのか楽しみです。
やっとお母さんの登場でしたねー!でも、待たせた割には拍子抜けしちゃうくらいあっさり登場でしたね(笑)
乱歩は子供向けの作品しか読んだことがないので、私も気になりました。いつか読んでみたいです。…いつか(笑)
やっと半分というのは驚きですよねぇ^^;これからの展開が楽しみですね。