2013年07月19日

フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン(小路幸也)

シリーズ第8弾。短編集。

バンドワゴンシリーズも、もう8作目なんですねぇ。最初の頃、「どうか、続編を!」と願っていたのが嘘のように、「お、今年もそんな季節かなぁ」なんて思っちゃうくらい「季節の風物詩」のようになってしまいましたた(笑)でも、本当に面白いシリーズなんで、これからもずっと、ずーっと続いて欲しいなぁと思います。

そんな訳で、今年も”そんな季節”がやってきました(笑)今回は、番外編ということで全10編の短編集。今まで語られなかった堀田家の過去のエピソードが続々登場!って感じでした。どのお話も「これこれ!これが読みたかったのよーぅ!」と小躍りしたくなるくらい、待ち望んでいたお話ばかりで、読みながらテンションが上がりまくり~。楽しかったなぁ・・・。

そして、今まではサチさんの語りで綴られていた堀田家の物語でしたが、今回はそれぞれお話ごとに語り手が変わっていきました。これはこれで、良かった。もちろん、サチさんの語りが一番!なんだけどね。

色んなエピソードが語られたんだけど、特に嬉しかったのは、紺が語る青が堀田家にやってきた日のこと、亜美さんが語る紺との出会い、藤島が語る東京バンドワゴンを初めて訪れた日のこと、青が語るすずみとの出会い、かなぁ。さっきも書いたけど、どれもこれも「あの時はどんな感じだったのかなぁ・・・」と思っていたエピソードで、これらの物語が読めたのは本当に嬉しかった!あと、秋実さんと我南人の出会いの物語もあって嬉しかったー。

その他のお話も、どれもこれもがツボだった。いや~小路さんってば、良いとこ突いてくるよなぁ!うっわぁ~そんな話をされちゃったら、再読したくなっちゃうじゃないかーっ!と、半分は悲鳴のような歓声を上げながら、最初から最後まで読んでしまいました。

うん、すっごく楽しい1冊でした。
・・・シリーズを最初から読みたくなって困ったけどね;;;




・紺に交われば青くなる 堀田紺
・散歩進んで意気上がる 堀田すずみ
・忘れじの其の面影かな 木島主水
・愛の花咲くこともある 脇坂亜美
・縁もたけなわ味なもの 藤島直也
・野良猫ロックンロール 鈴木秋実
・会うは同居の始めかな 堀田青
・研人とメリーの愛の歌 堀田研人
・言わぬも花の娘ごころ 千葉真奈美
・包丁いっぽん相身の互い 甲幸光
・忘れものはなんですか 堀田サチ



(2013.06.18読了)



そういえば、このシリーズもとうとう映像化されるそうで;;;秋にドラマ化とかなんとか・・・。あ~いよいよかぁ;;;と、どんより~~。「でも、広報室の例もあるし!」と一所懸命、自分に言い聞かせ中。。。





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ラベル:読書 著者(さ)
posted by すずな at 05:43| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは^^
そうですね、そうそう!これが読みたかったのーっていう作品ばかりでした。でも、読めば読むほどおぼろげな記憶の部分が出てきて読み返したくなりました。
すずみと花陽が姉妹だってことすら忘れかけていました^^;あぶないあぶない。
これでまた来年がますます楽しみになりましたねー
Posted by 苗坊 at 2013年07月19日 22:56
>苗坊さん
嬉しい作品ばかりでしたね!私も記憶がおぼろげなところがあって、読み返したくなりました(笑)
本当に来年の春が待ち遠しいですねー!
Posted by すずな at 2013年07月20日 14:55
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