面白かった!
上下巻なんですけど、ほぼ一気読みみたいにして読んじゃいましたよー。
特殊能力を持つ「在色者」と呼ばれる人々が闇月に途鎖国に向い、過去に因縁を持つ人々が集った時・・・。
いや~もうね、恩田さーん!って感じでしょうか。
・・・って、これじゃ意味わかんないですよね(笑)でも、本当に読んでる間中「あ~恩田作品だー。やっぱり好きだなーっ!」と心で繰り返しながら読みました。
不穏な空気は流れるものの、それだ何なのかイマイチよく分からない。そんな不安定さに惹かれるように読み進めました。人々の持つ特殊能力というものもだし、集ってきた人々の過去の因縁とかもね、なかなか開示されなくってヤキモキしました。
とにかく、「どういうこと?」「何があったのー!?」「ちょっ、何なのよーぅ!」と煽られまくって、先へ先へと読まされた、そんな気分でした。主人公の実邦はもちろんですが、集ってきた人々それぞれが何かしらを胸に秘めているし、様々な能力を持っているしで、混乱しながらも面白くって読むのを止められない。これからどうなるのかと、ハラハラドキドキさせられました。
いや、ホントにね。どういうラストになるんだろう・・・と不安になりましたよ。そしたら、その不安が的中しちゃった感じでして(笑)そこまで、引っ張りまくった割には、「・・・え?あれぇ?」と思うくらいに呆気なく終わってしまったんですよねぇ。それまで、すーっごい集中して濃い読書してきたなぁと思ってたのが、スコンと外されたって感じでした。ちょっぴり肩透かし感を感じないでもなかったですが、恩田さんらしいといえば恩田さんらしいのかな、とも思ったり。
ということで、面白かったんだけど、ラストをもうちょっと書き込んで欲しかったなぁとも思ったのでした。まぁ、でもね、睡眠時間を削って集中して読みまくったくらい面白かったのは本当だしね。うん、このちょっぴり感じるもやもや感も含めて楽しめたかなと思います。
(2013.03.02読了)
2013年03月13日
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夜の底は柔らかな幻 恩田陸
Excerpt: 夜の底は柔らかな幻 上著者:恩田 陸文藝春秋(2013-01-12)販売元:Amazon.co.jp 夜の底は柔らかな幻 下著者:恩田 陸文藝春秋(2013-01-12)販売元:Amazon.co.j..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2013-03-15 23:42
夜の底は柔らかな幻 恩田陸
Excerpt: 久しぶりに読んだ恩田さん。途鎖国へと入国する列車の中、乗客たちは緊張を高めていく。主人公の女性も入国管理管に己の正体を気づかれまいと「ヌキ」を行い、そっと息をひそめ… ...
Weblog: 今更なんですがの本の話
Tracked: 2013-03-27 22:18
色んな意味で恩田さんらしい作品でしたよね。
過程はどういうこと?どういうこと?と思ってよく分からなくて読み進み、どういう事か分かってからさらっと終わるという^^;
最終的には恩田さんらしくて面白くて良かったと思う作品でした。
ホント、色んな意味で恩田さんらしい作品でしたよねー。
私も同じように「どういうこと?どういうこと?」という気持ちで読み進め、分かったところでさらっと終わったなぁという印象でした^^;
まぁ、面白かったので良かったですけどね。
ハシゴを外されたってやつですね。
確かに最後体育館で主人公組が登場したときは
え?このタイミング?途中の道のりは?
って突っ込みを入れそうになりました。
まあでも恩田さんのらしいといえばらしいんですが。
終わりよければよりも途中面白ければそれでよしですね。
そうそう、ハシゴを外されたって感じでした。
恩田さんらしいとは思いますが、やっぱり体育館までの道のりも欲しかったですよねぇ(笑)面白かったんですけど、そこはちょっと残念です。