う~~ん;;;
窪さんの作品は「最後は泣ける」ってイメージが出来てしまってて、今回もそれを期待して読んだんですよね。その期待が大きすぎたからか、今作ではそういう切なさとかを感じる事はなく・・・。なので、ちょっとイマイチな感じ。
大晦日の朝、3年間一緒に暮らした彼が出て行った。彼が住むアパートに転がり込んだのは私なんだから、出て行くのは私のはずなのに・・・。
上手く感想が書けないんだけど。
同棲相手が出て行った大晦日から、再婚相手と住む母親の元を訪ねた元旦。そして、次の日は母親と共に母の実家に行き母の姉妹達と一緒に新年を祝う。・・・という事実が淡々と語られ、その合間に主人公の幸せとはあまり呼べない家庭状況と現在の状況が語られる。そんな感じかなぁ。
出て行った同棲相手とあれこれがあったりとか、その関係になんとか区切りをつけたりとか、主人公がこれからの将来について何かしらの決断を下す・・・ってのがあるのかと思いきや、「で?」と聞きたくなるようなラストでして。私的にはちょっと良く分からないなぁ・・・って感じでした。
なんだかね、芥川賞(純文学系)の香りが漂っていて、私には合わないなぁと思ってしまった;;;どうも純文学系は苦手です。。。
すっごい期待して読んだから余計にガッカリ感が大きかったよう。うーーん、残念。
タイトル作ではなく、収録されていた短編の方が好きだったかな。
・クラウドクラスターを愛する方法
・キャッチアンドリリース
(2012.11.30読了)
2012年12月18日
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