16編の短編集。
朱川さんということで、じわじわと沁みるお話を期待してたんだけど、なんだかちょっと違ってました;;;でも、ぞくぞくするようなホラー色は堪能できたので、そこは良かったかな。短編集なんだけど、それぞれがリンクしてるお話もあったりして、そのちょっとしたリンクを発見する楽しみもありました。
短編集なので、細切れに読んでも大丈夫なのは良かった。なんといっても、四年に一度のオリンピックが開幕しちゃったので、期間中はずっとTVに齧りつきなんですよねー。今回のオリンピックは時差の関係で夜中から朝方にかけて行われる競技が多くて、観戦時間と睡眠時間を確保する為には、読書時間を削るしかない;;;でも、全く読まないのは精神的によろしくないので(笑)、競技の合間やちょっとした空き時間にちょこちょこ読書とならざるをえなくって・・・。そんな時は、細切れに読める短編が一番でした。
・・・でも、かなり時間がかかったなぁ;;;
印象に残ってるのは何篇か。
好きだったのは、ちょっとベタかなぁと思いつつも「クリスマスの犬」「さきのぞきそば」かなぁ。どっちも、どこかで読んだような展開なんだけど(笑)、ちょっとほっこり出来るのが良かった。私も「さきのぞきそば」を食べてみたいなぁ、なんて思ったりしました。大それた未来は見えなくても、これくらいの見え方の方が私のためにも良い様な気がする(笑)
ぞくぞく感が堪らないのは、「秋の雨」「夜歩き地蔵」かな。ちょっと切なさも感じるけれど、それよりもぞぞーっと鳥肌立っちゃう感じが堪らない。
「黄昏ラッパ」は理不尽さに憤りを感じつつ、思わず涙腺が緩んでホロリとしちゃう感じ。これが、唯一、涙した作品だったような気がします。
・旅に出ないか
・ミッちゃんなんて、大キライ
・オツベルと象と宇宙人
・暗闇カラス丸
・一冊図書館
・さきのぞきそば
・秋の雨
・クリスマスの犬
・『Automatic』のない世界
・夜歩き地蔵
・神獣ハヤリスタリ
・藤田クンと高木クン
・黄昏ラッパ
・夕凪のころ
・七号室の秘密
・月の砂漠
(2012.07.30読了)
2012年08月16日
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