バチスタ・シリーズの番外編、という感じかな。シリーズに登場した玉村警部補と加納警視正のコンビが活躍するミステリー短編集。
なんでか、読むのにかなり手こずってしまいました;;;もっとサクサク読めるかと思ってたんですが、短編集だからなのか、なかなか乗り切れず・・・。さすがに1週間まではいかなかったものの、それに近い日数を費やしてしまったのでした。
最初の短編では、田口&白鳥コンビの登場があったものの、このお話自体が「これって、ミステリー?」と聞きたくなるようなものでして;;;二人のコンビは嬉しかったんだけど、なんだか肩透かし~な気分を味わってしまいました。その後の3編では二人のコンビが読めることはなく、田口先生は登場するものの特別出演という感じの位置付けでの登場でした。そういう意味ではちょっと残念だったなぁ・・・。まぁ、本編じゃないんだから、当たり前なんですけどね。
一番ミステリーらしいミステリーだったのは「四兆七千億分の一の憂鬱」かな。DNA鑑定の落とし穴を見つけたようなお話で、なかなかドキドキしました。まぁ、犯人やらトリックやらは予想通りな展開だったので、驚きとかは少なかったけどね。でも、そこそこ楽しめた。
海堂作品だなーと思ったのは「エナメルの証言」でしょうね、やっぱり。最後に、Ai登場!だったしね。実は、この作品が一番好きでした。主人公の職業はなかなか引いちゃう部分もありましたが、こういうお話は好きですねー。おまけに、海堂さんはAi絶賛してると思ってるんですが、このAiにもこんな落とし穴があるんだよ、という部分をしっかり明かしている部分は「へ~」という感じでした。
・東京都23区内外殺人事件
・青空迷宮
・四兆七千万分の一の憂鬱
・エナメルの証言
(2012.06.01読了)
2012年06月08日
この記事へのトラックバック
『玉村警部補の災難』/海堂尊 ◎
Excerpt: 本作の主人公、桜宮市警察署の玉村警部補。 東城大学医学部付属病院で何か事件が起きるたびに捜査に現れ、そして『アリアドネの弾丸』の時には「私は正義の味方です」と宣言した(『正義』というものの味方であると..
Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。
Tracked: 2013-01-23 17:01
海堂尊の医療エンターテイメント
Excerpt: 『玉村警部補の災難』を追記しました。
Weblog: ぱふぅ家のホームページ
Tracked: 2013-04-02 14:34
【田口先生より損な役回りをさせられる】玉村警部補の災難
Excerpt: 「そうしたらニートの引きこもりを大量雇用すればいい。連中は凝り性だから、丹念に捜査してくれるだろう」(133ページ)
Weblog: ぱふぅ家のサイバー小物
Tracked: 2013-04-05 19:58
「玉村警部補の災難」海堂尊
Excerpt: 犯罪捜査と医学の関係を描いた作品集。バチスタシリーズの番外編。 この本に限り、主役は捜査員のの玉村と加納。 【送料無料】玉村警部補の災難 [ 海堂尊 ]価格:1,600円(税込、送料込) 「東京..
Weblog: りゅうちゃん別館
Tracked: 2013-10-04 09:28
玉村警部補が可能に振り回されてるのが、軽くデジャヴでしたね(笑)。
すべてのゴタゴタが終わった後、タマちゃんと田口センセで慰労会をしたらいいと思います♪
「エナメルの証言」の栗田青年の職業、びっくりでしたけど、もしかしたらアンダーグラウンドな世界ではあるかもしれないですよね…恐いなぁ。
そうそう!玉村警部補の振り回されっぷりは誰かさんをほうふつさせましたねぇ(笑)2人で慰労会…邪魔が入りそうで想像するだけで楽しいかも(笑)
栗田青年の職業はびっくりでしたが、確かに現実でもあるかも、と思っちゃいますね。そう考えると怖いです。。。