定期刊行物「仙台学」で掲載されたエッセイ集。
ようやく読めました!実は、この本がなかなか手に入らなくって;;;ようやく隣町図書館に入荷したので、すぐさま予約を入れちゃいましたよ~。
仙台在住の伊坂さんが書かかれた仙台についてのエッセイ。一番最初は2005年となっているので、結構、前から書かれていた文章なんですよねー。でも、心配性な伊坂さんが大地震について触れていたりもして、東日本大震災後に読むとなかなか・・・です。
そして、震災後に書かれたエッセイがまた、胸に迫ってきます。震災後、すぐには小説が書けなかったことにも言及されてるのが、読者としては胸が痛い。でも、「楽しい話を書きたい」という言葉にはグッときました。震災後、「仙台在住の伊坂さんはどうされてるのかな」と、安否を気にしていた私でしたが、購読している新聞に伊坂さんの連載が決まったという記事を見つけた時は、「あ~小説を書かれるくらいにはお元気なんだ」とすっごくホッとしたのを憶えています。でも、伊坂さんがそれを決められるまでには、私には想像出来ないくらいの葛藤だったり、思いがあったんだろうということに、改めて気付かされたのでした。
また、小説を書いてくださって、本当にありがとうございます。
震災以前に書かれたエッセイは、伊坂さんらしいといいますか、ゆる~い感じがいいですねー。ちょっと、うふふふ。と笑える・・・てか、時にはうははははと大笑いしちゃったりもしましたけど。伊坂さんが、そんなに心配性だとは思わなかったのでビックリしつつ、なんだか楽しませてもらいました。楽しんでばかりではいけないよなと、伊坂さんには負けますが、それなりに心配性の私はアタフタしたりもしましたけどね;;;でも、基本、楽しいエッセイでした。
最後は、書き下ろし短編「ブックモービル a bookmobile」が収録されています。これがまた嬉しいおまけで良かった。
震災後の東北が舞台になっているんだけど、ちょっとほんわかとした気持ちになれる短編でした。
(2012.04.22読了)
2012年05月03日
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仙台ぐらし 伊坂幸太郎
Excerpt: 仙台ぐらし著者:伊坂 幸太郎荒蝦夷(2012-02-18)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る タクシーが多すぎる、見知らぬ知人が多すぎる、ずうずうしい猫が多すぎる…。仙台在住の作家・伊坂幸..
Weblog: 苗坊の徒然日記
Tracked: 2012-05-03 10:01
多少の脚色はあるようですが、伊坂さんらしさが存分に出ていてとても好きな本でした。図書館で借りましたが、もし手に入るなら買いたいなとも思います。
震災で自分の気持ちに変化があったようですが、伊坂さんファンの一人としては、伊坂さんらしい小説を書き続けていってほしいなと思います。
伊坂さんの心配性ぶりが印象的でしたねー。そ、そこまで;;;とびっくりしちゃいました^^;
私も手に入れたいと思ったんですが、なかなか難しくって…。図書館に入荷して無事に読めたので良かったです。
これからも、伊坂さんらしい小説を書き続けて欲しい。そう思えるエッセイ集でしたね。