おーっ、ぞくぞくしたよー。面白かったーっ!
ラフカディオ・ハーンの「怪談」を、現代風に、そして柳広司風にアレンジしたミステリー短編集。
「怪談」なのに、何故「ミステリー」と謳ってるのかなと思いながら読んだんだけど、「あぁ、これはミステリーだわ!」と納得でした。
「雪おんな」や「ろくろ首」など、よく知られた怪談をアレンジ。読む前は「どうかなぁ・・・」と一抹の不安もあったんだけど、最初の「雪おんな」を読んだらそんな不安は一片に吹っ飛んでしまいました。その後は、もうね、一気読みですよ。現代風ということで、「怪談」というよりもミステリー仕立てになったみたい。で、「うわ、やっぱ人間が一番怖いよー!」な~んてことを思ったところで、ラストの数行にヤラレる。
「うっひょぉ~~~~~~!」ですよ。ゾクゾクッとして、背筋をすーっと撫でられた感じ。現代風ミステリーなのに、最後の最後で「怪談」風な味付けが・・・。これがもうねー。恐いんだけどクセになるって感じで、このゾクゾク感が堪りませーん!でした。すーっかり魅了されちゃいました。
特に「ろくろ首」なんて、最後に「うわっ」と本を投げ出したくなっちゃいましたもん。・・・や、さすがに実際にはしなかったですけど。声は出たな、でも。あと、ゾクゾクもしたけど、それよりもグロさが強かったのが「食人鬼」ですね。タイトルからもある程度は想像出来るとは思うんですけど、これがまた・・・なかなかでした;;;こうやって打ちながらも、想像しちゃってちょっと胸が;;;
どれもこれもが、ミステリーなのにきちんと「怪談」になっていて、ゾクゾクッと肌が粟立つ感じがホントにクセになりそうでした。もっともっと読んでみたいと思いました。
・・・ま、かなり恐かったんだけどねー(笑)
・雪おんな
・ろくろ首
・むじな
・食人鬼
・鏡と鐘
・耳なし芳一
(2012.03.17読了)
2012年03月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック