バチカン所属「奇跡調査官」とは、世界中の奇跡の真偽を調査する秘密調査官のこと。その調査官である天才科学者・平賀と暗号解読のエキスパート・ロベルトの二人が全寮制ミッションスクールでおきた「奇跡」の調査に向かうが・・・。
職場の同僚に借りた本。既に文庫で4冊出ているシリーズなんだそう。「角川”ホラー”文庫」ということで、「スプラッタ系だったらどうしよう;;;」と、ちょっとドキドキしながら読んだ。まぁ、多少のスプラッタはあったものの、バチカン関係でカルトとかね、そっち系だったのでホッ。
面白かった!
とはいえ、前半はバチカンが舞台と言う事で、宗教関係の薀蓄というか説明がだらだらと続いたという印象で、なかなか読み進めるのに苦労した。ちょっと、もういいよ。と言いたくなるくらい、専門的な能書きが続いて・・・睡魔に負けっ放しだった;;;あと、描く人物も次々と変わっていくので、目まぐるしくってついていくのが大変。そんなこんなで、前半は「・・・うーーーーん;;;」という感じ。本の分厚さもあって、「読了できるのか?」とちょっと不安だった。
ところが!後半からは「うわ、そうきたか!」な展開で、ぐぐーーんと面白さが増してきて、そこからは一気読み。先が気になって夢中で読んだ。途中で挫折しなくて良かったぁ・・・と心から思いました。
前半はカルト的な雰囲気がビシバシ漂ってたんだけど、後半はミステリー調。まぁ、カルト的といえばカルト的なんだけど、まさかそっちにいくとは思わなかったので、私的にはかなり意外な展開で楽しめた。・・・って、詳しく書くとネタバレになっちゃうので書けないのが辛いところですが;;;
ただ、「平賀&ロベルトのコンビ」という謳い文句の割りにはロベルトがほとんど活躍しないんですよねー。そこは残念だったなぁ・・・。シリーズ物なので、2巻以降でロベルトの活躍があるのかな。活躍して欲しいなぁ。今後に期待です。
後半は夢中で読んだくらいなので、すっごく面白かったんだけど、それでも気になる部分はあります。「あれはどうなった?」という事柄かいくつか残ってるんですよねー。結局、真相は?という部分があって、そこらへんはスッキリしないというか・・・。はっきりスッキリさせてくれーっ、あそこはもうちょっと説明入れてくれーっ、てな思いが無きにしも非ず。
と、ちょっと辛口感想もありますが、後半はホントに勢いで一気に読めちゃって「面白かったぁ~!」と終われたので良し。続編が楽しみ。
(2011.09.02読了)
2011年09月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック